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【月刊秘伝】2023年6月号、5月12日(金)に発売!

【巻頭】三重大学・山田雄司教授
大河ドラマ『どうする家康』を忍者的視点で観る!

【特集】琉球古武術 〜棒、釵、トンファー、etc〜
武士(ブサー)の日常道具戦闘法

【注目記事】空気投げ研究家・田島大義
みんなの空気投げ! 最新研究報告

【注目記事】合氣道無元塾・白石太志
「体捌き」から広がる円転無窮の世界

【注目記事】[シリーズ]武と馬 高無宝良(是風会)
馬上片手太刀、または馬と太刀の二刀流

月刊秘伝2023年6月号が、5月12日(金)に発売されます。

巻頭の「今月の秘伝なヒト!」は、大河ドラマ『どうする家康』の忍者指導を担当している三重大学・山田雄司教授が登場。『どうする家康』の見所と、忍者たちの迫真の活劇を生んだ舞台裏、そして、名立たる戦国武将たちを影で支えた忍びのリアルを語っていただきました。

特集は「琉球古武術」。空手と武器術からなる沖縄の武術。武器術――琉球古武術――は、棒、釵、トンファー、ヌンチャク、鎌、鉄甲、ティンベー、スルジンなどの武器を用いて、その技術を修める。それらの武器と武器術は、源流には中国などの影響を受けつつ、琉球という地で土着の文化に融合されながら形づくられ、発展してきた。今特集では、琉球古武術の技を今に伝える各会派に、様々な武器術の術理を示してもらいました。琉球古武術に見る、武士(ブサー)たちの戦闘術と修練法をお届けします。
特集序章では、琉球における武術が、歴史的に日本や中国にどのように影響を受けたのかについて、また琉球古武術の武器のルーツに迫ります。農具や生活に密着した道具から派生したとも言われる古武術の武器と、中国の武器との共通点、または相違点を、トンファーやヌンチャク、ティンベーとローチンなど、それぞれの武器ごとに紐解いていく。

本土における琉球古武術の普及、発展の中心を担った平信賢師範と、その術理を修め、各武器の技術体系を編制確立させた井上元勝師範。現在は、井上貴勝師範がその使命を引き継ぎ、琉球古武術の指導を行っている。特集第一章では、平信賢師範から伝わる棒や釵、トンファー、さらにはスルジンなどの武器術の要諦を、井上貴勝師範に示していただきました。

沖縄在住の空手家にしてセラピスト(治療家)でもあるダニエル・マードン氏が、現地の道場を訪問し、沖縄空手のスピリットを探究する注目連載。特集第二章では、その特別編として琉球古武道保存会総本部を訪れ、琉球古武道と沖縄上地流の大家・金城政和会長に直撃インタビュー!

特集第三章は、琉球古武道を、その組手試合を行うことで実戦的に追求している琉成會。武器を用いた組手の競技化は、実戦の中での技術を磨いていくことに大きな効果があるとともに、型稽古へのフィードバックも生み出す。琉球古武道の競技化の実現のために中心的役割を果たした琉成會関東本部長・漢那安教師範に、琉球古武道の組手試合を行う意義と、今後に向けた大志を聞かせてもらいました。

日中の武術が行き交い、融合する中から沖縄独自の風土に育まれて生まれた未曾有の武的文化遺産である沖縄の武術。特集第四章では、かつての琉球王国時代より武に長け、この沖縄独特のチャンプルー文化を如実に感じさせる中国色の強い各種武器術も伝承する金硬流唐手・沖縄古武術を伝えた又吉家の伝来武器術を、本土で長年、同流を教授している早坂義文師範にお聞きしました。

「沖縄空手と(琉球)古武道は車の両輪である」と言われる。特集最終章では、空手と琉球古武道の体捌き、術理は不離一体であることを、琉球古武道普及会を主宰する祖父江利久師範が解説。棒術における左右の手の用い方は、左右の手を連動させる夫婦手の技術に直結し、その根本原理は、釵や鎌など他の武器術においても同じである。空手を学ぶことが古武道の理解を深め、古武道を学ぶことが空手の理解を深めることになる!

特集以外にも注目記事が続きます。

◎本誌初登場となる肘井博行師が提唱する「Body(体)」「Heart(心)」「Spirit(魂)」を三位一体で調和させる「BHS療法」。それは自らの身体を武術的に整え、それと患者を同調させることで一瞬で不調を改善させるという、「武」と「医」が表裏一体となった驚異の施術。その実際を、詳細な体験レポートでお伝えします。

◎合気道開祖・植芝盛平翁が晩年を過ごした岩間の地にて、貴重な体系を現在に伝えている「岩間神信合氣修練会」。稽古後のある夕べに齊藤仁平会長が語った内容から、弟子のティム・ハッフナ師範が、「入身投げ」の技術的、哲学的な原理を考察。

◎日本の魅力を伝える武道ツーリズム。そのコンテンツの中でもファミリー層やサブカルファンでも容易に体験できる侍・忍者体験。そのプログラムを紹介し、同時にそうしたパフォーマンス系武道の注目すべき将来性と武道ツーリズムの結びつきを考える!「侍忍者体験ガイド養成講習」講座参加特別レポート。

◎達人・三船久蔵十段が考案した伝説の技法「空気投げ」の唯一無二の“専門研究家”として探求を続ける田島大義師。2013年より開始された空気投げ研究も、今年で早10年目。田島師の研究は、多くの武友と共有され、柔道以外の分野でもその術理が活かされつつある。もはや“幻の技法”ではない「空気投げ」、田島氏による最新研究報告をお届けします。

◎故平井稔翁によって編まれた「体捌き」を「中心帰納」というキーワードで、どのように捉え、いかにして上達するか、日々、模索を繰り返す合氣道無元塾の白石太志師範。その過程の一端を、成田伝合氣道の謎へ迫る『“合気脳”で達人!』の著者である押切新一氏に紐解いていただきました。

◎馬上武芸復興 特別企画「武と馬」第五回は、「馬上片手太刀」または「馬と太刀の二刀流」。日本刀は片手では効果的に遣えないとの見方は根強いが、馬上では二刀ではなく、一刀と刀の代わりに手綱を、どちらも精妙な手の内によって扱う必要がある。高無宝良師(是風会)らによる実際の検証の模様をお届けします。

そして、◎テッド・ウォン師父より全ての技術と哲学を受け継いだ松岡ユタカ師による「ジークンドーの真実」、◎元・一ノ矢こと松田哲博氏が相撲に秘められた身体文化を物理学的視点で解き明かす「漱石と寅彦の『相撲の力学』問答」、◎「護道」の廣木道心宗家による相手も自分も傷つけないための「自他護身を極める」、◎大宮司朗×平上信行という武術研究の大家同士による[シリーズ]対談「合気柔術の歴史と武術の極意」、◎高岡英夫師が開発した「歩道」をさらに極める「歩きの質とパワーを高める“歩道”中伝」、◎日野晃師による”武道”的エッセイ「武道者徒歩記」、◎岡部武央師による究極のクロスカウンターを極める「交差法真伝」、◎不遷流柔術第四世・田辺又右衛門の口述筆記から柔術秘史を明らかにする「柔術の遺恨と『復活への予言』」、◎初見良昭宗家より二流派の家元を相伝した逆井則男師範の「”双伝!初見神流”──武神館武道の極意」、◎今は失われた日本槍術流儀の技法の復元・復興を試みる全日本槍術連盟・石川哲也代表による「失われた“戦場の華” 槍術の復元・復興」など、大好評の連載陣も必見です!

内容充実の月刊秘伝2023年6月号は、5月12日(金)の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。

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