月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
大東流合気武道本部 春風会を主宰されていた石橋義久師範が、2023年5月13日に間質性肺炎のため逝去されました(享年85)。
石橋師範は1938年4月生まれ、東京都出身。1964年に大東流合気武道総本部大東館入門。武田時宗宗家より大東流合気武道および小野派一刀流の指導を受けました。1969年、近藤勝之師範(現大東流合気武道真武館館長)、苫米地芳見師範(根岸流手裏剣術宗家)と共同で東京葛飾支部を設立。初代支部長になり、大東流の指導と普及に尽力する一方で、小野派一刀流宗家・笹森順造師に師事し、免許を受けました。他にも、禅、柔道、剣道、少林寺拳法、陳氏太極拳(陳氏太極拳同好会主宰)など、さまざまな流派を研究。その体現する技は、剛柔、硬軟併せ持つ、非常な実戦、合理性を感じさせるものでした。
BABジャパンにおいては、月刊秘伝2010年2月号特集「武田時宗伝大東流解題」をはじめ、数々の記事にご登場いただき、書籍『“合気投げ”全伝』やDVD『「武術合気」の原理』など、書籍や映像作品においても大いにご協力を賜りました。
さらに、晩年にはNHK『明鏡止水〜武のKAMIWAZA〜 三の段 柔術温故知新』にも出演し、カメラの前で見事な多人数取りの演武を行うなど、大東流合気武道と小野派一刀流剣術の普及発展において多大なる功績を残されました。
石橋師範の生前のご厚誼に感謝申し上げますとともに、御冥福を心よりお祈り申し上げます。