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ヤン・カレンバッハ Jan Kallenbach – 心武拳道場

1943年生まれ、オランダ出身。「カレンバッチ」とも称されるが、正しくは「カレンバッハ」。初め柔道を熱心に修業した後、極真会館オランダ支部(ジョン・ブルミン支部長)へ入門する。若き日はWUKO(世界空手道連合)欧州大会などへもオランダ代表として出場し活躍した。同支部を指導に訪れた黒崎健時師範代の強さへの憧れもあり、1967年に来日し、本部道場で稽古に励んだ。特に組手においては、身長187センチ、体重110キロの巨漢の上、柔道経験に冷静な攻防を信条とした組手スタイルは隙が無く、多くの黒帯の精鋭たちを苦しめたという。また、居合、杖術なども学ぶ中、太気至誠拳法(太気拳)創始者・澤井健一師に出会い心酔、空手を離れ、その教えの追求に注力していった。1986年7月30日付けにて、澤井師より教士七段が允可される。オランダへ帰国後は「心武拳道場」を主宰し、欧州における太気拳の第一人者として広く交流を図ると共に、更なる武の追求に生涯を懸けた。日本の太気拳師範たちとの交流も継続し、2004年8月、久し振りに来日した際には国内の様々な太気拳団体が一堂に会して、伝説の代々木公園で「澤井健一先生17回忌直弟子総見稽古」が実施された。2021年4月14日、逝去。享年79。同月20日にオランダ・アムステルダムで行われた告別式は、コロナ禍の現状を鑑みてオンラインで全世界へ配信された。





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