月刊秘伝2024年4月号
■特集 “浸透する威力”獲得法
長大武器に学ぶ身体革命!!
◎第1部 武壇日本分会 大柳勝
李書文が極めた六合大槍の発勁
◎第2部 葉問派梁相系詠春拳 新部敏
六點半棍が養う“胴体力”
◎第3部 陳氏太極拳 安田洋介
纒絲勁を鍛える春秋大刀の効用
◎第4部 許式意拳・六合八法 許傑華
大杆子を通じた意拳站樁へのアプローチ
◎コラム 尾張貫流槍術 赤羽根大介
二間槍が導く尾張貫流の真価
■巻頭グラ ……
今より十数年前の日本における中国武術黎明期と比べ、現在では当時と比べ物にならないほど多くの中国武術に関する情報が溢れており、まさに”百見”の時代となっている。しかし、武術とは元来、見るものではなく実践してこそ真価を確かめられる存在のはずだ。さる3月21日、中央区総合スポーツセンターにおいて「百見は”一幹(実践)”に如かず」をキャッチフレーズに、”会得して帰る”ことを眼目とした『第二回 日中精武会連盟 特別セミナー』が開催された。講師を務めるのは、通背拳・秘宗拳の常松勝老師、洪家拳・太極拳の劉湘穂老師、八卦掌の河田秀志老師。それぞれ、門派独特の鍛錬法・発勁法を紹介し、参加者が自ら実践、習得を目指す。たとえ門派が違っても、他派の優れた練功法や発勁法のエッセンスを学ぶことは、大きな収穫となるはずだ。高手と呼べる老師から、直接門派の奥伝を示してもらえる本セミナーは、武術修行者にとって、またとない貴重な体験の機会となるはずだ。