【巻頭】国際空道連盟 大道塾 二代目塾長 長田賢一
“ヒットマン”と呼ばれた空手家が新武道「空道」を背負い「武術の可能性」を追う
“倒す一撃”追求から“身体の理”の探求へ
【特集】古流武術の巨星、翔ぶ!
黒田鉄山「武術的身体」の極意は永遠なり!
【特別企画】天庸流柔術 木鶏塾主宰 垣本雅史総師範
稀代の教える達人が日本柔術「技」体現への合理的“形と手順”を紐解く!
「型」で学ぶやわらの真ん中
【特別企画】中村尚人×日高靖夫
「伸ばす」ことの重要性を体感しよう!
しなやかで強い身体の育み方
月刊秘伝2024年8月号が7月12日(金)発売です! 巻頭の「今月の秘伝なヒト」は、80年代後半から90年代にかけて、当時の現役世代で“顔面有りルールで最も強い”と目された空手家の一人、空道・大道塾二代目塾長の長田賢一師範です。“ヒットマン”の異名で知られた伝説の武道家が、新たに見出し、追求する「身体の理」を語っていただきました!
そして今号の特集テーマは、本誌『月刊秘伝』の看板的存在にして、古流武術界の至宝と呼ばれた振武舘第15代宗家・
黒田鉄山師。本年3月3日に御逝去され、その訃報は日本武術界を大きく揺るがせました。今号特集では、この当代最高峰の達人が歩んだ軌跡と功績を振り返ると共に、流儀を超えて数多の武術修行者たちに影響を与えた、黒田鉄山という存在に今一度フォーカスしました!
まず第一章では、鉄山師の軌跡を本誌『秘伝』をはじめとする武術メディアとの関連を通じて振り返りつつ、その偉大なる功績や“神速”と称えられた至高の術技を導く理論と武術的身体、そして、自らの生涯をもって示した古流武術の「可能性の証明」に迫りました!
黒田鉄山師の存在は流儀の枠を超え、武術界に巨大な足跡を残しました。第二章では生前に鉄山師と直接交流のあった、甲野善紀師、
日野晃師、
河野智聖師、
中達也師、小林直紀師に各々の視点から見た鉄山師の姿と印象的なエピソード、その体現された術技の凄まじさ、そして鉄山師との出会いが自身の武術探求において、どのような影響を与えたかを語っていただきました!
黒田鉄山師の振武舘では、数多くの門弟たちが師の下で長きにわたって術技の研鑽を続けてきました。彼ら振武舘門弟たちが鉄山師と共に稽古を重ねる中、師に導かれて見てきたものとは、一体いかなる境地なのか? 第三章では、門外の者では決して知り得ない“消える動き”の極意世界を、海外門弟を含む九人の生の声から探りました!
“神速”の異名で称えられた、黒田鉄山師の卓抜の術技。それは一代限りの神業でなく、その系譜を受け継ぐ者が存在します。第四章では、鉄山師の御子息にして振武舘第十六代宗家となった
黒田泰正師に、父にして師である鉄山師の知られざる一面や、後継者として手渡された“神速”の武術遺産を語っていただきました!
当代最高峰の達人と呼ばれた黒田鉄山師。その術技は武を志す全ての者にとっての憧憬であり続けました。本特集のトリを飾る第五章では、鉄山師の訃報に際し、各種SNSに寄せられた師範及び読者諸兄のコメントを通じ、黒田鉄山という稀なる武人の姿を浮き彫りにしました!
黒田鉄山師は「型は実戦の雛形ではなく、武術的身体を導くための公式にして理論である」と喝破し、その独自の理論は流儀やジャンルの垣根を超えて、「型」に対する価値観そのものを大きく変革させました。そして鉄山師の生涯の軌跡は、まさに本誌『秘伝』と共に歩んだ歴史でもありました。
そして恒例の
最新号特設ページに加えて、鉄山師の偉大なる功績を顕彰する
特設ページ「神速の達人・黒田鉄山」がオープンしました! これまでの長年にわたる取材を通じて本誌編集部が記録してきた鉄山師の映像、記事、写真、動画など、その一端をご紹介します。
また特設ページでは
鉄山師へのコメント投稿を絶賛募集中ですので、ぜひ
専用フォームよりご応募ください! コメントを投稿いただいた方にはもれなく、鉄山師初の弊社映像作品である
DVD『古流武術極意指南 第1巻 民弥流居合』の全編を無料で観られる特別視聴ページへのご案内をさせていただきます!
特集の他にも注目記事が続きます。「天地人」の“真ん中”をつなぐ術理の深奥が秘められた日本柔術(やわら)。その修練を長年にわたり重ね、「天庸流柔術」を創始した垣本雅史師は、達人技を教える“手だれ”としてもその腕前を発揮し、これまでに数多くの指導者たちを育ててきました。この度、垣本師による「天庸流の型」東京講習会を直撃取材! 合理的階梯を行く“やわらの学び方”とは!?
理学療法士にして、ヨガやピラティスのインストラクターとしても活動する
中村尚人師。
フィジカルトレーナー、メンタルコーチとして活動しつつ、「フレックストレーニング」を開発し、指導も行っている
日高靖夫師。今回、身体作りの専門家2人に、いろいろな観点から「身体」について語り合っていただきました。両師の身体観と健康保持の要点、そのためのトレーニング法、身体の使い方に迫ります!
日本武道館において「第61回 全日本合気道演武大会」が開催されました。
植芝守央合気道道主が挨拶の中で「昨年、第60回の大会はコロナ禍を経ての甦りの大会でした。今年はさらに一歩踏み出して、前に進む大会にしてまいりましょう」と述べた通り、約7500名に及ぶ演武者の生き生きと躍動する姿が、合気道の未来の明るさを感じさせました。それと同時に、熟練の師範たちによる妙技の切れ味がとても印象的な一日となりました。そんな大会の模様をここにお届けします!
武田惣角より免許皆伝を授けられた、大東流合気柔術の伝説的達人・
久琢磨。2884手もの膨大な技術を擁するというその体系は、関西を中心に脈々と伝承されてきました。そして去る5月3日(祝)、大阪城公園内にある武道場「修道館」にて、久琢磨の正伝を受け継ぐ大東流合気柔術琢磨会主催による演武大会が盛大に開催されました。“西の合気”の精鋭たち三系統が浪速に集い、それぞれの技を披露した本大会の模様を、現地よりレポート!(演武大会記事は次月掲載)
パリ五輪が迫る今年、NHKの人気シリーズ
「明鏡止水」では「武の五輪」と題して、五輪の各種目を武術的視点から捉える新シリーズが放映されています。その「柔道」を主題にした回へ出演した
平直行師は、五輪金メダリストの柔道家や大東流合気柔術の師範たちと交わる中で、新たなる気づきがあったという。古流柔術・柳生心眼流の教えにある「柳の合気と松風の気合」。そこには、人間の無意識な反応をも超えた、陰陽を重ねる刹那の技術がありました。それは古い柔術の時代から現代の柔道へ至るまで、達人を介して伝えられた共通の極意「合気」に通じるものでした。武蔵の五輪書にいう「石火の当たり」にも通じる、瞬間的な崩しを可能ならしめる陰陽の理とは!?
諸大家により流派を超越した共通の形として、大正元年(1912)にまとめられた『大日本帝国剣道形』。後に現在の「日本剣道形」へと改称された、太刀の形7本、小太刀の形3本の計10本で構成されるこの形の要訣を、中山博道の息子・中山善道より直伝された
小川武師範(神道無念流・有信館館長)の実演解説と合わせて、全6回で紹介する新連載がスタート!
5年ぶりに来日された
呉連枝老師を中心に、開門拳社の
服部哲也師範や助教として指導にあたった張楠教練のもと、呉氏開門八極拳の講習会が開催されました。八極拳における短棍術「八棍頭」の講座を取材させていただきました。また、久しぶりに来日された呉老師には、日本の呉氏開門八極拳の修練者たちへの期待や、故・
松田隆智師との思い出を語っていただきました。記事を通して、その思いをお伝えします!
他にも、今回が最終回となる
習志野青龍窟師の「忍武秘伝」、
日野晃師の「武道者徒歩記」、
高岡英夫師の「武術の科学がスポーツの超進化を生む」、
矢野龍彦師の「ナンバ術で身体革命!」、
小佐野淳師の「古流柔術における当身殺活法の極意」、佐々木勇介師の「達人のカラダ解析」、
保江邦夫師の「CHUCK-Arts(チャックアーツ)」など連載陣も絶好調!
武道・武術の魅力満載の
月刊秘伝2024年8月号は、7月12日(金)発売です。全国の書店、ネット書店、
秘伝ウェブショップなどでぜひお求め下さい!