大東流合気武道本部 春風会を主宰されていた
石橋義久師範が、2023年5月13日に間質性肺炎のため逝去されました(享年85)。
石橋師範は1938年4月生まれ、東京都出身。1964年に大東流合気武道総本部大東館入門。
武田時宗宗家より大東流合気武道および小野派一刀流の指導を受けました。1969年、近藤勝之師範(現大東流合気武道真武館館長)、苫米地芳見師範(根岸流手裏剣術宗家)と共同で東京葛飾支部を設立。初代支部長になり、大東流の指導と普及に尽力する一方で、小野派一刀流宗家・
笹森順造師に師事し、免許を受けました。他にも、禅、柔道、剣道、少林寺拳法、陳氏太極拳(陳氏太極拳同好会主宰)など、さまざまな流派を研究。その体現する技は、剛柔、硬軟併せ持つ、非常な実戦、合理性を感じさせるものでした。
BABジャパンにおいては、月刊秘伝2010年2月号特集「武田時宗伝大東流解題」をはじめ、数々の記事にご登場いただき、
書籍『“合気投げ”全伝』や
DVD『「武術合気」の原理』など、書籍や映像作品においても大いにご協力を賜りました。
さらに、晩年には
NHK『明鏡止水〜武のKAMIWAZA〜 三の段 柔術温故知新』にも出演し、カメラの前で見事な多人数取りの演武を行うなど、大東流合気武道と小野派一刀流剣術の普及発展において多大なる功績を残されました。
石橋師範の生前のご厚誼に感謝申し上げますとともに、御冥福を心よりお祈り申し上げます。
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