1969年、在日コリアン3世として大阪府に生まれる。父の方針から8歳の時に他の兄弟とともに剛柔流空手道を学び始める。中学3年時には会派の全国大会組手の部で優勝、翌年、黒帯を修得する。高校時代は武道と並行してサッカー部に所属。1988年、東京の朝鮮大学校へ進学、大学テコンドー同好会に入会し、生涯の武道「跆拳道」と出会う。1989年、第1回関東学生選手権の二部無差別級で優勝。1990年に昇段すると、同年開催された第1回全日本テコンドー選手権でマイクロ級準優勝。翌1991年、第2回大会でマッソギ(組手)マイクロ級優勝と共に、トゥル(型)1段でも優勝し、初の最優秀選手に選ばれる。大学卒業後、日本国際跆拳道協会を後援する(株)さくらグループへ入社、協会首席師範(当時)の黄進(ファン・ジン)師範に師事し、本部道場指導員として務める傍ら、数々の大会で活躍する。1999年1月、ファラン朴武館を設立。後進の指導とテコンドーの普及発展に務める一方、2010年から現在までベテラン世界大会へ出場、多数のメダルを獲得するなど、今なお現役選手として自身の研鑽に努めている。
テコンドー7段 師賢、ファラン朴武館名誉会長・最高技術顧問、ITF国際師範・国際審判員。