月刊秘伝2026年5月号
■特集 整体の祖・野口晴哉
「枯れぬ身心の教え」
◎第1章 鈴木光彌(宗教法人阿吽阿教団 主管)
「野口晴哉物語」
◎第2章 河野智聖(武医藝 心道)×さえぐさ誠(互道/合気道)
「偉人が遺した武医同術」
◎第3章 日比祥友(野口整体指導室)
「野口整体の愉気と活元運動」
◎第4章 鈴木洋子(たんぽぽヨーガ主宰)
「和ヨーガに活きる整体の知恵」
◎第5章 藤田一照(曹洞宗僧侶)
「整体から学んだ禅の道」

(写真撮影/佐治嘉隆)

(写真撮影/佐治嘉隆)
野口三千三先生が亡くなる10年前から、写真家・故佐治嘉隆さんを中心に教室に通う方々の協力を得て、ビデオによる記録を残してきました。佐治嘉隆さんが編集し、野口先生に監修していただいた7本を選びました。
野口先生は昭和11(1936)年に教職につかれ、83歳で亡くなる1ヶ月前まで、体操の教師として61年の教師生活を全うされました。
小学校教師時代、当時としては珍しい総合学習を取りいれた画期的な授業をされていた先生は、晩年のレッスンの場に地学・文化人類学・民俗学などにちなむ実物を持ってこられました。教室は、ガラスケースの中を覗き込むのではなく、思い思いにものを手にとっていい場でした。
主にアジア・アフリカなどの装身具、鞭や和紙や数珠といった“ものたち”、肉眼で見える地平から一つづきの双眼実体顕微鏡、紫外線を受けて輝く鉱物の蛍光現象、色とりどりの貝…。「僕の見せびらかしよ!」(笑)実際に手にとって、触れて、ながめて、ものと一体になる体験をさせてくださいました。
誰よりも楽しんでいらした野口先生最後の授業は豪華で華麗な原点回帰であり、ご自身が生涯をかけて求めた教育の原点であったに違いありません。
ものの美しさ・楽しさ・驚きの発見に満ちていたレッスンは、体操のイメージを豊かに膨らませてくれるだけでなく、「自然と文化」「人間の感性の豊かさ」を身をもって体感させてくれる時間でした。
では、「野口三千三・授業記録」をお楽しみください。
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