月刊秘伝2023年4月号
特集 不争不敗の武術「実戦の極意」とは!?
達人・植芝盛平の大いなる遺産
「負けない」合気道!
◎序章 清水豊(煉丹修道 両儀堂)
植芝盛平の実戦極意
◎第1章 飯田イチロオ(成城合気道クラブ)
開祖の言葉を実践する
◎第2章 太田孝一(合気道川越道場)
生き残るための合気道
◎第3章 佐藤忠之(日本合気道協会)
富木合気道の実戦哲学
◎第4章 白川竜次(合気道神武錬成塾)
“負けない”柔軟な発想力
……
「つま先を外に向け、前に出る路を作る」。
後ろ足を前に送るという単純な動きも
「究極の自然(合理性)」を追究していくと
意識した方が良い身体操作法があります。
そして、たったこれだけのことで
「中身の感覚」が、明確に変わります
懸待表裏者 不守一隅
けんたいひょうりは いちぐうをまもらず
随敵 転変 施 一重手段
てきにしたがって てんへんし ひとえのしゅだんを ほどこす
これは新隂流(しんかげりゅう)創始者・上泉伊勢守が遺した「随敵の教え」です。
新隂流では転(まろばし)という「反発のない状態」を理想とします。
ですが反発のない状態とは単に流れに身を任せることではありません。
「流れをそのものを創り出す」ことが大切です。
この理想を説いたのが随敵の教えです。
そして随敵の教えを太刀(形)で現したものが、このDVDで解説する「燕飛六箇之太刀」です。
この太刀は
・新陰流の源流となる陰流を基にして
・六つの太刀で構成され、続けて行う(続け使い)
ことが特徴で、新隂流の「意識の働き」と「体と剣の捌き」を木刀で磨いていきます。
さらに木刀の動きに隠された「勝ち口(勝ち方)」を各太刀毎に丁寧に解説。
形だけではなく「何故そのような動きになるのか」が良く分かる内容になっています。
新隂流は剣聖・上泉伊勢守が戦国末期に創始し
第二代・柳生宗矩が徳川将軍家師範となることで盛名を確固とした剣術。
日本を代表する剣術のひとつとして
映画・小説・テレビなどで、たびたび扱われることでも有名な武術です。
この新隂流を学びたいと考えている方はもちろん
・体と剣の合理的操作を探求したい
・武術における「自由で自然な技」とは何かを学びたい
という方にも是非、お勧めしたいDVDとなっています。
DVD◎【新隂流剣術】燕飛六箇之太刀(えんぴろっかのたち)編
指導監修◎井澤秀雄 いざわ ひでお
関連動画1◎剣聖が究めた武術【新隂流剣術 参學圓之太太刀(さんがくえんのたち)編】
関連動画2◎【剣術の身体操作】新隂流の斬釘截鐡(ざんていせってつ)