HOME > トピックス > 【訃報】蘇昱彰老師(八極螳螂武藝總館)、御逝去

【訃報】蘇昱彰老師(八極螳螂武藝總館)、御逝去

HT1905_蘇昱彰1.jpg神槍李書文公の関門弟子である劉雲樵老師に入門し、八極拳、劈掛掌、六合螳螂拳、八卦掌を学び、その真髄の全てを体得、深淵なる武術を世界中にて指導されてきた八極螳螂武藝總館館長・蘇昱彰老師が、2019年4月29日明け方、スペインのラ・パルマの療養先で逝去されました。

HT1905_蘇昱彰2.jpg蘇昱彰老師は
1940年6月24日、台湾台南県東山郷で誕生。七歳より張徳奎老師から秘門螳螂拳を学び、その後台湾で開催された第一回全国散打試合に優勝したのを皮切りに数々の散打試合に出場し、その全てに入賞し、「閃電手」の外号で呼ばれるようになる。さらに台北に出てから、李崑山老師や衛笑堂老師等各派螳螂拳の名師について学び、二十歳を過ぎる頃までには、螳螂拳の第一人者として知られるようになった。

後に神槍李書文公の関門弟子である劉雲樵老師に入門、八極拳、劈掛掌、六合螳螂拳、八卦掌を学び、その真髄の全てを体得した。1976年には、ベネズエラ華僑より要請を受け移住し、カラカス市内で中医医院と武館を開設した。後に八極螳螂拳を創始して、ニューヨークへ移住し八極螳螂武藝總舘を開設する。以後、八極螳螂武藝總舘館長として世界各地の分館へ指導に赴いていた。

BABジャパンからはDVD『六合螳螂拳セミナー2000 剛勁発外、柔勁在内』、書籍『拳藝論(螳螂拳編)』(※現在、品切れ)の発刊、また「月刊秘伝」では2002年9月号記事において中国武術の擒拿術を紹介いただく等、蘇昱彰老師が受け継いできた技法の深奥を度々紹介いただきました。蘇昱彰老師の生前の御厚情に感謝し、ここに謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

また、蘇昱彰老師の御逝去にあたり、老師の武術を長きにわたり日本において指導・紹介してきた八極螳螂武藝總舘日本分舘より下記のコメントをいただいたので合わせて紹介したい。


蘇昱彰先生は2019年4月29日明け方、娘さんの住むスペインのラ・パルマの療養先で他界されました。
葬儀はスペイン カナリア諸島のラ・パルマにてご家族にて実施されました。八極螳螂門の告別式は5/26 スペインのChurch of Matriza El Salvador にてAM11:00より実施される予定です。日程調整はこれからとなりますが、今年7月か8月にも台湾での納骨と正式告別式兼、追悼会が予定されております。
蘇昱彰先生は近年、台北を居住拠点として、世界各国の八極螳螂門の分舘に指導に飛び回っておりました。日本にも25年間にも渡り、毎年5月と10月の年二回に来日され、李書文公傳の八極拳、秘門、七星、梅花、八步、六合の各種螳螂拳及び兵器と、楊家、陳家太極拳、八卦掌、形意拳の指導をされておりました。ここ数年は体調が優れず、2016年10月に医者である娘さんの住むスペイン カナリア諸島のラ・パルマに移住され、療養生活をされておりました。
我々日本分舘としても急な訃報で驚きと悲しみでいっぱいです。
突然の訃報で深い悲しみの中にある我々ですが、日本分舘一同皆が、更なる一層の覚悟をもって、蘇昱彰先生の武術を研鑽し、高見にたどり着き、そして後世に伝えるべく、精進に励むことをここにあらためて誓います。蘇昱彰先生に教わった真正な中国伝統武術を日本分舘一同一丸となって、正しく受け継ぎ、正しく後世に伝えていく所存でございます
八極螳螂武藝總舘日本分舘

HT1905_蘇昱彰3.jpg

▶ キーワード検索

ページトップへ