奥山龍峰(吉治)宗家は1901年(明治34年)に山形県に生まれ、後に北海道旭川に移住。1924年(大正13年)に東京政治学校に入学し、1927年(昭和2年)に帰郷して大東流合気柔術の松田敏美師範に師事し、後には大東流合気柔術中興の祖として名高い武田惣角公にも学ぶ。 その後、上京するまでに天塩、新潟、京都、宮津、伊勢、熊本、沖縄に至るまで、各地を遊歴して様々な武術家、武道家と交わり武芸十八般を研究する。 さらに平田了山、南拝山より東洋医学や心理療法を学び皇法指圧を含め八光流柔術を完成。昭和16年6月1日、東京芝元神明宮に於て、八光流開祖報告祭を巖修、八光流初代宗家を全国に宣言した。
その後、終戦後から復興期を経て、1987年(昭和62年)に逝去されるまで多くの 門弟を指導。 北海道から沖縄に至るまで、さまざまな形で八光流の指導を受けた者は数多く、フランス、ベルギー、ギリシャ、ポルトガル、ハワイ、アメリカ本土をはじめ世界中に拡がっており、ことにFBIにおいては逮捕術として採用されている。現在は、龍峰を襲名した奥山龍峰(俊夫)宗家が埼玉県さいたま市の大宮にて八光流柔術総本部八光塾で指導に当たっている他、全国三千余名の師範が各地で教伝指導を行っている。また、全国師範大会が、毎年各地で一般公開されている。
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