月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
60年前、当時の中国国家体育運動委員会は国民の健康レベルを向上するため、太極拳を普及することができるように、学びやすいものを制定しようという方針を決め、当時の武術研究室(現在の中国武術協会)はその指示を受け、李天驥老師に責任を持って新しい案を作らせることを決定した。
その後、試行錯誤が続き、その結果、遂に新しく、太極拳に対して深遠な影響を持つ、簡化24式太極拳の教材が誕生した。以来、太極拳は全国に広がり、今現在、健康運動として大いに普及されている。まさに、簡化24式太極拳の誕生は太極拳運動の発展だけでなく、中国思想としても全世界に広げられている一里塚であるといえる。
故・李天驥老師(号は龍飛)は、新中国体育開拓者・中国武術十大名師の一人・元中国武術協会副秘書長であり、日本の太極拳発展の父と言われている。
今回の交流表演大会は、簡化24式太極拳の誕生60周年を記念して、太極拳の交流を通じて健康と友好の輪を広げることを目指している。交流表演種目(全て集団演武)は、簡化24式太極拳をはじめ、48式、楊式、孫式太極拳、32式、42式、武当太極剣、太極扇、形意拳など。