月刊秘伝2026年5月号
■特集 整体の祖・野口晴哉
「枯れぬ身心の教え」
◎第1章 鈴木光彌(宗教法人阿吽阿教団 主管)
「野口晴哉物語」
◎第2章 河野智聖(武医藝 心道)×さえぐさ誠(互道/合気道)
「偉人が遺した武医同術」
◎第3章 日比祥友(野口整体指導室)
「野口整体の愉気と活元運動」
◎第4章 鈴木洋子(たんぽぽヨーガ主宰)
「和ヨーガに活きる整体の知恵」
◎第5章 藤田一照(曹洞宗僧侶)
「整体から学んだ禅の道」
一般社団法人 スポーツ・空手道コーチングカレッジ(SKCC)は、設立を記念した第1回フォーラムを、2026年4月19日に麗澤大学 さつき校舎にて開催する。
本フォーラムのテーマは「アスリートの主体性を育むコーチング」。体罰や暴力、ハラスメントに依存しない指導のあり方を軸に、現代スポーツに求められる新たなコーチング像を提示する。「スポーツの未来を共に創る」という理念のもと、指導者・選手・保護者といった立場を超えた参加が呼びかけられている。
当日は、元プロ車いすテニス選手の国枝慎吾、東京オリンピック空手男子組手監督の林晃、空手アジア王者の岩本衣美里、書籍『国枝慎吾に学ぶ!自分らしく輝くためのセルフ・コーチング』著者の豊嶋建広・井下佳織らが登壇し、主体性を軸とした指導のあり方を多角的に議論する。
指導現場では、「一生懸命教えているのに伝わらない」「もっと強くしたいが、この方法でよいのか」といった葛藤が少なくない。本フォーラムは、そうした現場のリアルな課題に対し、“主体性”と“内発的動機づけ”という観点から再検討を行う場となる。
従来の外発的統制型の指導から、選手自身の感覚・判断・気づきを引き出すアプローチへの転換は、武道における「自得」や「体認」といった身体観とも深く響き合う。単なる技術伝達ではなく、身体を通じた学びの質そのものが問われていると言えるだろう。
スポーツ・空手道コーチングカレッジは、空手道場や学校教育の現場において、学習者の主体性を引き出す指導プログラムの普及と、指導者育成を目的に設立された。
その活動は、コーチング理論の研究にとどまらず、現場で活用できる教材開発や、道場・学校との連携による実践的プログラムの構築など、多岐にわたる。ラテン語 collegium に由来する名称が示す通り、「共に学び、共に高め合う共同体」としての機能も重視している点が特徴的だ。
暴力や強制による統制ではなく、身体感覚の深化と自己理解を基盤とした指導へ——。本フォーラムは、武道とスポーツの接点において、「教える」という行為そのものを問い直す契機となりそうだ。
競技力向上のみならず、人間形成としての武道・スポーツの価値を再定義する動きとして、今後の展開が注目される。
◎関連書籍『国枝慎吾に学ぶ!自分らしく輝くためのセルフ・コーチング』(豊嶋 建広/井下 佳織・著)