【巻頭】山田雄司(三重大学教授)×久保山和彦(日本体育大学教授)
「忍(シノビ)」と「柔(ヤワラ)」の交差点(クロスロード)
【特集】現代武医道家たちの
侍コンディショニング
勁い!整体の力
【特別企画】合気錬体会・有満庄司
合気の核心は剣に在り! 佐川派大東流合気剣術
【特別企画】日本拳法空手道 勇和会 鈴木勇悦
実戦空手より辿り着いた“握らない”「手の内」の威力
月刊秘伝2025年2月号が1月14日(火)発売となります!
巻頭「今月の秘伝なヒト」には、忍者研究の第一人者・
山田雄司教授(三重大学)と、柔道及び古流柔術に造詣の深い久保山和彦教授(日本体育大学)が登場。 今回は、この二人の賢人による特別対談を通じ、忍術と柔術、双方の文化醸成における共通点と相違点を浮き彫りにしていきます!
今号の特集は、
『武医道家たちの侍コンディショニング』と題して、混迷する現代人の身体を再び立ち上がらせる
「整体の力」について探求しました!
野口晴哉が提唱した
「野口整体」、野口三千三が考案した
「野口体操」、橋本敬三の
「操体法」などなど、かつて戦後の混迷した日本人の心身を整え、原野から立ち上がる力を与えたのは、古今東西の療術、医学、身体感覚練磨法より、先人たちが学び育んできた「健康法」でした。 東洋思想と深く結びつき、心身のバランスや気の流れ、陰陽、自然との調和を取り戻す“整体”という術と法は、先人より学びし者や武道武術を修める者たちの手に伝えられ、今も人間の可能性を拓き続けています。
本特集第1章と第2章では、
野口整体や武術に伝わる活法などを研鑽習得する整体武術家・
河野智聖師
(汀 migiwa)、また野口整体内弟子・
養神館合気道内弟子を経て、整体・合気道指導を中心に活躍する
さえぐさ誠師
(御互道創始者)の両師が、「愉氣や活元運動」の他、武道武術とのつながり、「デトックス法/アーシング/食養生法」までを紹介。
第3章では、連載「身体論者・
藤本靖の令和のゴッドハンドを訪ねて!」特集特別版として、野口三千三翁が創始した「
野口体操」を伝承する
羽鳥操師(野口体操の会)の元を訪問。音感覚より野口翁が捉えた身体観に迫りました。
続く第4章では、鍼灸師の
宮下宗三師が「一人でできる!侍の
ツボ養生法」を紹介。上中下の気をセルフで整える東洋伝統の養生法の詳細を解説してもらいました。
そして最終章では、システマ東京・
北川貴英師が
システマ式整体と武術的崩しがいかにつながっているのかを、たっぷりと実演解説。「健康な戦士は不健康な戦士を圧倒する!」とのシステマのスローガンの所以を、広く姿勢を整えるという観点から紹介いただきましたので、ぜひお楽しみください。
※本特集の詳細は下記、
特設ページをご参照ください!!
特集の他にも注目記事が続きます。
好評連載
『忍武秘伝』特別編として、
習志野青龍窟師が再び見参! 昨今巷を賑わせた「ドーピング問題」を端に、危険な薬効など外付けの能力に頼らずとも、自らの身一つ、その内側から 「
潜在能力」を開花させる、
伝統の忍術鍛錬について紹介いただきました。
大正時代、本土空手黎明期にあって既に〝実戦空手〟の雄として知られた本部朝基。その高弟であり、戦後、空手界において初めてグローブ着用による実戦試合を開催して空手の実戦力を世に問うたのが、山田辰雄の創始した「日本拳法空手道」です。 その系譜を受け継ぐ勇和会・鈴木勇悦師範は、文字どおり〝一撃必倒〟の「当て力」を養う独特な同流の徒手技術を磨く中で、それらのメソッドが武術全般に通じる〝達人の身体操作〟へつながることを見出されました。そんな鈴木師範の工夫・鍛錬の一端を今回ご紹介!
また、11月3日(文化の日)に毎年、明治神宮にて行われている「明治神宮奉納日本古武道大会」(主催;日本古武道振興会)を紹介。日本の伝統文化の〝極み〟を海外からの観光客も含めた多くの観衆が観覧した令和6年の演武大会の模様を写真たっぷりでお届けします。
伊達印西派弓術研究会を主宰する黒須憲師による好評短期集中連載「日置流秘歌」も今回が最終回。 全十二首に秘められた弓術に関する教えとともに、武道修行の全てに、また人生そのものに共通する「教訓」とは⁉︎ お見逃しなく‼︎
大東流合気柔術における不世出の達人と呼ばれた
佐川幸義宗範。その驚異的な合気の核心は長らく秘匿されてきた剣術にこそあった⁉︎ 今回、佐川宗範の高弟だった
吉丸慶雪師範の後継者・
有満庄司師範が、佐川派大東流に伝わる「
合気剣術」の一端を、ここに特別公開!
中国武術の表演競技「武術太極拳」。その世界最高峰と呼べる大舞台「第3回 武術太極拳ワールドカップ大会」が今回、日本初開催! 世界各国より選び抜かれた超一流の選手たちが海を超えて日本に集い、珠玉のウーシュウを共に競い合った、その激戦模様をお伝えします!
「天心流は人間が寝て起きて坐して立って歩む剣である」とは現在、天心流の第十一世を務める井手柳雪師が入門から、九世・中村天心師より幾度も言われてきた言葉です。この言葉が表すように、武家の者が当時の生活様式の中で〝使える〟武芸として形づくられてきたという、天心流の技法を今に伝える中村天心師が指導する稽古会を、この度、直撃取材。天心流の現在の活動とともに、技法群の中から幾つかを厳選して紹介します!
栃木県スポーツコミッション主催による「栃木県武道ツーリズム」モニターツアーが2024年10月29日〜31日に開催されました。弓に秀でた伝説の武将・藤原秀郷と那須与一が活躍した下野国の史跡等を訪れ、日本文化と武道の筆頭に挙げられる「弓道」を外国人参加者たちが体験した本ツアーの模様を、ギリシア人武道ライターのミリアレシス氏が直撃レポート!!
特別シリーズ企画ヤニック・シュルツェ氏の「沖縄空手史探求!」第5回では、剛柔流開祖・宮城長順がハワイへ渡航し、空手講習実演会を開催した足跡を、現地新聞資料などより徹底追求! また記事の後編では、伝統沖縄剛柔流空手道連盟主催の「ハワイ合宿」レポートも合わせて紹介!!
小佐野淳師による好評連載「古流柔術における当身殺活法の極意」が本号で最終回を迎える他、小川武師範監修「“中山善道直伝” 解題『大日本帝国剣道形』」をはじめ、保江邦夫師の「武道格闘技に新境地を拓く!『CHUCK-Arts』」、矢野龍彦師の「ナンバ術で身体革命!」、日野晃師の「武道者徒歩記」、高岡英夫師の「武術の科学がスポーツの超進化を生む」、石川徹也師の「槍術の復元・復興」など連載陣も絶好調!
武道・武術の魅力満載の
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