1955年生まれ、大阪府出身。早くに両親を失った香川は、定時制高校へ通いながら、空手家であった兄に手ほどきを受け、空手の道へ。日本空手協会主催の関西地区大会での活躍が評価され、帝京大学(法学部)へ入学する。空手部で活躍したのち、卒業後、(社)日本空手協会の指導員となる。小柄ながら、特に蹴り技に独特の冴えをみせる名選手として、国内外の各種大会で上位入賞を果たす。1985年に開催された第28回全国空手道選手権大会(日本空手協会主催)では形・組手の両部門で頂点を極める。また、1983年4月より帝京大学空手道部監督・師範に就任し、現在に至るまでに全日本大学空手道選手権において前人未踏の4種目制覇を果たすなど、卓越した指導力を発揮する。
1990年代に起こった日本空手協会の分裂騒動の折には、のちのNPO法人日本空手松涛連盟(2000年創設)初代首席師範となる浅井哲彦に従い、のち、浅井の逝去(2006年8月15日)にともない、2010年4月より首席師範に就任。その他、(公財)全日本空手道連盟ナショナルチームのコーチ、監督、選手強化委員会委員長、あるいは世界空手連盟(WKF)技術委員会委員長などを歴任。日本空手松涛連盟九段、全日本空手道連盟公認八段。選手としての力量と共に、指導者として高い実績を誇る。