1931年(昭和6)年生まれ。東京都品川区戸越出身。幼年時代より空手、柔道、剣道、古武道などを修行。
「柔道」では、地元(戸越)正武館に入門し区内各試合に出場、溝口道場大会では9人抜きし、区の代表選手として都大会に出場3位の成績を残す。また講道館では紅白試合で5人抜きを達成。講道館四段(正武館五段)。
「剣道」には、柔道に遅れること2年、9歳の時に入門し、剣道と共に各種古武道(制剛流柔術・合気体術・疋田陰流剣術・柳剛流・日本伝古武道神刀流居合術)を修行する。立正中学(旧制)1年時に校内対抗試合で5人抜きを達成。6段允許。
「空手道」は9歳(小学5年)より始め、松涛館空手に触れたのち、最初は剛柔流(屋部治師範)へ正式入門、三段位を取得する。のち、首里手の金城裕師範に師事し、昔ながらの鍛錬法を継承すると共に、自らも独自に工夫をこらす。NHK教育テレビで3年間に渡り空手道教室に出演・指導。1975年、全世界空手道連合(現WKFの前身)主催の第3回世界選手権大会(ロサンゼルス)で全日本チーム監督を務め優勝に導く。1979年に公開された記録映画「永遠なる武道(キリング・オブ・アート)」(マイアミ映画祭グランプリ受賞作品)で驚異的な試し割りを披露。1981年に「空手道尚武会」を設立、初代会長に就任する。1983年、著書『空手道入門』(池田書店)出版。その全盛期には前拳飛び込み突きで708.1kgの打撃力測定値を記録し、高速度撮影による吊るしリンゴ水平貫手割りを成功させる等、長年鍛えた拳足の驚異的な威力から「試割りの達人」とも称される。
2019(平成31)年1月永眠。享年88。