探求から醸成への武道人生を振り返る
井谷利之(薬丸自顕流)
掲載号:2024年10月号
「チェストォー〜〜!」
九州の南端、薩摩の地で叫ばれたこの言葉は、一説に「知恵を捨てろ!=無心になれ」を意味するとも言われ、無我夢中で事にあたる薩摩武士の意地が込められているという。
薩摩の郷土武芸と言って良い「ジゲン流」を県外の者として現地を訪れ研鑽、長く近江の地で指導、普及にあたった井谷利之師範が、自らの35年に及ぶ研鑽の日々から得たものを未来へとつなぐ。
35年目の“チェストォー”とは、いかなる水平線を描くのか!?