月刊秘伝2025年4月号
■特集 “一撃粉砕”を実現する、鋼の拳足獲得への想い
人体の武器化とその必然
試割る鍛錬
◎第1章 岡崎寛人 (極真館)
「試し割り」の中に空手の原点を見る!
◎第2章 空手道尚武会
“試割りの達人”藤本貞治が示した鍛錬の精華
◎第3章 朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
テコンドー 技の威力への矜持
◎第4章 上地流空手道振興会修武館
「試割り」は攻撃のみならず 上地流空手“キタエの矜持”
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今より十数年前の日本における中国武術黎明期と比べ、現在では当時と比べ物にならないほど多くの中国武術に関する情報が溢れており、まさに"百見"の時代となっている。しかし、武術とは元来、見るものではなく実践してこそ真価を確かめられる存在のはずだ。さる3月21日、中央区総合スポーツセンターにおいて「百見は"一幹(実践)"に如かず」をキャッチフレーズに、"会得して帰る"ことを眼目とした『第二回 日中精武会連盟 特別セミナー』が開催された。講師を務めるのは、通背拳・秘宗拳の常松勝老師、洪家拳・太極拳の劉湘穂老師、八卦掌の河田秀志老師。それぞれ、門派独特の鍛錬法・発勁法を紹介し、参加者が自ら実践、習得を目指す。たとえ門派が違っても、他派の優れた練功法や発勁法のエッセンスを学ぶことは、大きな収穫となるはずだ。高手と呼べる老師から、直接門派の奥伝を示してもらえる本セミナーは、武術修行者にとって、またとない貴重な体験の機会となるはずだ。
関連情報→秘伝2015年6月号「第二回 日中精武会連盟セミナー体験レポート 百見は"一幹(実践)"に如かず」