江戸時代に門弟7千人を誇った一大流派。
剣・棒・杖・居合・鎌・体術など、様々な伝承武技を分かりやすく解説。
天正・慶長年間の武芸者・淺山一傳齋重晨(しげあき)を流祖とする【淺山一傳流兵法】。江戸時代に隆盛し、明治期の警察が採用したことでも著名な流派です。
その特徴は、甲冑兵法(介者剣術)を色濃く残し、戦地に由来する構え・足運び、鎧を着た相手を想定した技が基礎となっていること。
本DVDでは、これらの実践的な術理を第二十二世・関展秀(のぶひで)宗家が丁寧に解説していきます。
例えば、剣術の基本である【巻き】の技術。これは刀の反りを利用して相手の剣を巻き込み、そのまま斬りに繋げる動きです。
具体的には、小鎬同士を密着させたところから刃を返して僅かに斜めに進むことで、相手の剣に重さを掛け、さらに刃を逆に返して相手の剣を流すことで、巻き込んでいくという手順。武器の形状を最大に利用した、術と呼ぶに相応しい技の一端です。
また、防御と攻撃を同時に行う【二寸五分の影】という術理、相手との心理戦に踏み込んだ【戦いの心得】での攻防の駆け引きなど、観ただけでは不明な古武道の意味・理由を本DVDでは明快に説明。
さらに関宗家は、古武道だけではなく全日本居合道大会・全日本杖道大会ともに優勝複数回、剣道五段という実力者であることも、特筆すべき点です。
ですから術理の説明だけではなく、表現そのものにも説得力があります。
・伝統ある日本武術を学びたい
・日本の武術の本質を探求したい
と考える全ての稽古者の方にとって、多いに参考となるDVDです。
DVD◎【淺山一傳流兵法】戦場の技術を土台とする総合古武道
指導動画◎【巻き…刀の反りを利用する】
紹介動画◎【淺山一傳流兵法】戦場の技術を土台とする総合古武道
指導監修◎関展秀 せき のぶひで