套路(一人型)中心の稽古から常にその戦い方に興味と疑問が持たれてきた中国武術。このひとつの答えを祁氏(きし)通背拳(※)・新井亘(わたる)先生がDVDで惜しみなく披露。
通背拳は単練為主(単式の鍛錬を主とし、散手で使い方を身につける)を方針とする中国武術。単式とは、一つひとつの技のことで、散手とは(約束または自由)組手のことです。
具体的には、基本功(基礎トレーニング)で腕をしなやかに鋭く使う体と動きを作り、5つの単式・五行掌で基本の攻撃法を身につけていきます。
次は、攻撃と防御を決めた散手練習に入りますが、その代表的練習法が三合炮(三つの攻撃を連続して行う約束組手)と三合炮を発展させた七手です。
そして、約束の散手で組手の感覚を身につけた後は、攻守を決めない散手練習(自由組手)に移行していきます。
以上のように合理的な練習体系と伝統で培ってきたポイントの数々は、中国武術で無理なく組手に進んでいく、ひとつの答えとなっています。
※…祁太昌が創始し修剣痴が大きく改良した通背拳。実戦性が高いといわれている
DVD◎【通背拳はこう戦う】
指導監修◎新井亘 あらい わたる
紹介動画◎【通背拳はこう戦う】
指導動画◎超高速の体作り!【揺身法】