ロシア武術「システマ」創始者 ミカエル・リャブコ師が、日本時間の4月24日(月)18時頃、モスクワの病院にて逝去されました。享年61。
ミカエル・リャブコ(Mikhail Ryabko)師は1961年5月6日、ベラルーシ生まれ。5歳からスターリンの身辺警護を行っていたボディーガードに師事し、15歳でスペツナズに入隊。後には人質救助チームの戦術司令官を務められました。対テロ活動や武装犯罪の鎮圧作戦などに加わり、多くの軍事活動に参加したことに対して数々の国家勲章や賞を授与されています。ロシア陸軍の特殊部隊の大佐、緊急時対策チームの戦術指導チーフインストラクター、ロシアの最高判事の顧問などを歴任。
また、「古代ルーシの格闘術」を基に「システマ」を創始。全世界に門下生を持ち、多くの素晴らしいインストラクターを育てていました。
ミカエル師は1年ほど前からガンを患い、何度か手術を受けるなど一進一退の闘病生活をされていたそうです。そのような中でも、治療の合間をぬって亡くなる直前まで
オンラインクラスで指導をされていました。
BABジャパン社におきましては、来日の度に月刊「秘伝」誌にて取材させていただき、また貴重なセミナーの模様を
数々のDVDとしても紹介させていただきました。※2013年の来日時には秘伝2013年6月号では、
「ロシア発、究極の身体開発法! システマとは何か? 技術よりも、いつでも動ける身体を創れ!!」と題した大特集号も制作させていただきました。
また、すすんで日本の武道武術の先生方とも交流を重ねていただき、
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日野晃師との対談(秘伝2013年6月号、2015年8月号)
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保江邦夫師との対談(秘伝2014年6月号)
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三枝龍生師との対談(秘伝2015年2月号)
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河野智聖師との交流(秘伝2015年9月号)
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菊野克紀師との交流(秘伝2018年10月号)
洋の東西を問わず、惜しみなく、武道武術の深遠な世界を垣間見せていただきました。
※ミカエル師に関する秘伝過去記事を「秘伝資料室」にて無料公開しています。
ミカエル師の生前のご厚情と多大なる功績に感謝申し上げますとともに、ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。