【巻頭】未知なる挑戦を続ける若き中国拳術伝承者 大貫陸
河北形意拳継承者の自負と挑戦!
【特集】達人コラボ 黒田鉄山×中達也 神速の「術と技」の世界!
【注目記事1】“追悼忍務” 白土三平の「忍者ワールド」を読み解け!!
忍者増田&習志野青龍窟が「巨匠が描いた忍術世界」をシノぶ!!
【注目記事2】本誌約30年振りの登場! 国際水月塾武術協会・小佐野淳
古流柔術“当身拳法”の基礎知識
月刊秘伝2022年2月号が好評発売中です! 巻頭の「今月の秘伝なヒト」は、ネットにおける元K1選手の小比類巻貴之氏とのコラボや菊野克紀氏の主催する「敬天愛人アマチュア大会」などを通じて「中国武術そのもので戦う若き継承者」として注目を集める、河北拳舎の大貫陸師。中国・河北形意拳の正統継承者でありながら、積極的に外部の武道家、格闘家と交流し、試合などへも出場する若き挑戦者の実像に迫りました!
そして今号は、古流武術界の至宝、
黒田鉄山師範と現代を代表する空手家の一人、
中達也師範による超豪華コラボ特集! NHK『明鏡止水 ~武のKAMIWAZA~』でも共演した達人二人の夢の共演がここに実現しました! 超一流の空手家が体験する“察知不能”の神速の世界とは⁉︎ 力では辿り着けない、武術の極意が凝縮された超次元の交流稽古が今、幕を開けます!!
まず序章では、両師範のこれまでの軌跡と最新の活動状況を紹介! 古武術と空手、それぞれのジャンルにおける当代最高峰の達人たちが交わるクロスポイントには、かつてない武術の奥深さと楽しさが生まれることでしょう。
第一章は「交流稽古 柔術編」。振武舘に伝わる型のエッセンスを抽出し、その本質をシンプルな形で検証・練磨する集中稽古法が「遊び稽古」です。黒田師範の指導の下、中師範が柔術の「遊び稽古」を体験! 「力の絶対否定」が導く極意の身体────それは中師範にとって、未知なる超次元の武術理論でした。
第二章は「交流稽古 剣術・居合編」。振武舘において、「剣術中の精髄」と位置づけられる居合。それは全身の動きを完全一致させる、超高難度の術技の結晶です。交流稽古前半の「柔術編」に続く、後半の「剣術・居合」編では、空手家の中師範も剣を手に、黒田師範が示す神速の世界を体感します!
第三章は「古武術×空手 達人対談」。かつて、黒田師範の祖父・泰治師範は「武術は断じてスポーツにあらず」と語りました。加速度を旨とする競技に対し、武術は等速度の動きを目指す。古武術と空手の超一流の達人たちが“ゆっくり動いても速い”という、武術ならではの領域を語り合います!
最後の結章は交流後記。まさに夢のような交流稽古を終えた達人二人、濃密な時間を共有した黒田師範と中師範に、最後の締めとして此度の所感を綴っていただきました!
武道・武術界の代表的存在というべき二大スターの共演となった本特集。
交流稽古の模様を収めた新作DVDも絶賛予約受付中ですので、双方合わせてぜひお楽しみください!
特集の他にも注目記事が続きます。去る2021年10月、重厚なる歴史と忍術の世界を 数多くの作品で描いた忍者漫画の第一人者・白土三平氏と、その実弟であり白土漫画の作画を担当した岡本鉄二氏が、 相次いで亡くなられました。この度、巨匠の功績を偲び、大の白土漫画ファンである忍者ライター・忍者増田氏が、忍道家として注目を集める
習志野青龍窟氏に、忍術・武術家から見た白土作品の魅力を尋ね語り合う、忍びの者対談を敢行!
「神武不殺」という理想のもと、表裏一体の殺活術を醸成した日本の古流柔術。その「殺法」の中でも、高度に研究、研鑽が図られたのが「当身(術)」です。そんな古流柔術の「当身(術)」について、今回、国際水月塾武術協会の小佐野淳師範に、その奥深さに触れる御寄稿をいただくと共に、数多の古流柔術の中でも他に類を見ないほど当身主体の体系を誇る、「柴真楊流柔術早業」と「柳生志限流柔拳法(次号にて掲載予定)」という貴重な二流議の一端を、本誌初公開いただきました。ある意味、本邦古流柔術のイメージを刷新する、未曾有の「当身拳法」に刮目です!
筑波大学弓道部は、全国大会の決勝トーナメント常連の強豪。さらに近年は、稽古時に最新の映像機器を活用し、的中率の向上に繋げている。2021年は、男子団体でインカレ(全日本学生弓道選手権大会)準優勝、女子はインカレ優勝、学生選抜でも初優勝。映像機器の活用とともに、弓の曲がり・ねじれや足圧を測る機器を用いて、適切な射に繋げる筑波大学弓道部の取り組みについて、
松尾牧則監督と現役部員にお尋ねしました!
武石兼相が創始した「兼相流」の免許皆伝を受けた清水謙一郎が、後年に組織した近代護身術「日本護身道」。兼相流の柔(逆手柔術)や無比流の杖、開流した半棒術、八光流の護身術など、江戸期伝来の趣を色濃く残す技法を、武道が禁止された戦後の時代、GHQがこれを解禁した直後、護身術の通信教育の形で全国に広めた、ユニークな教伝方法の歴史とその内容について、常心館・
早坂義文師範にご紹介いただきました!
合気や発勁など、達人たちが体現する一見不思議にみえる技術群。それらの技を成立させる要素とは、一体、いかなるものなのか? そんな疑問に「そこには、人体が元から備えている“反射”が使われている」と看破したのが、「操身術」を提唱する中島賢人師です。ここでは、「反射」にはいかなるものがあるのか、そして、それを武術に応用するとはどのようなものなのか、中島師による研究の成果の一端をご紹介いただきます!
合気道研究家ギヨーム・エラール氏が、合気道の発展と普及に 寄与した外国人武道家の伝記を紹介していく本シリーズ。これまでにアンドレ・ノケ、クリスチャン・ティシエ師範について紹介してきましたが、今回は“アイルランド合気道の父”アラン・ラドックが登場。ラドックが旧本部道場で目にし、追い求めた
植芝盛平晩年の「合気道」とは!?
他にも、
宮下宗三氏の「温故知新養生法」、
逆井則男師の「双伝"初見神流"武神館武道の極意」、
松田哲博氏の「漱石と寅彦の『相撲の力学』問答」、細川呉港氏の「発見! 田辺又右衛門の口述筆記」、
松岡ユタカ氏の「ジークンドーの真実」、
真北斐図師の「十牛図と瞑想法」、グリゴリス・ミリアレシス氏の「世界の古武道通信!」など連載陣も絶好調!
日野晃師、
高岡英夫師らお馴染みの師範たちの連載も当然必見です!
武道・武術の魅力満載の
月刊秘伝2022年2月号は、現在好評発売中です。全国の書店、ネット書店、
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