【巻頭】日本空手協会 栗原一晃×志村珠妃
師弟で極める!強く美しい"王者の形"
【特集】「神武不殺」の実現! 日本武術が生んだ至高の技術文化遺産
"落として活つ" 殺活術の原理
【注目記事】合気道隼 千野進
切り下ろす合気の真髄 塩田剛三直伝の神技解明!
【注目記事】廣木道心(護道)×菊野克紀(武術格闘家)
護道─自分も相手も傷つけないための道
不覚筋動の活用、脳波の共振
月刊秘伝2021年10月号が9月14日(火)に発売となります!
◎巻頭の「今月の秘伝なヒト」は、先ごろ開催された日本空手協会「内閣総理大臣杯第63回全国空手道選手権大会」において、「一般女子 形の部」で見事初優勝を遂げたニューヒロイン・志村珠妃選手と、その師であり、全国大会を10度、世界大会を3度制した栗原一晃師範の特別対談を紹介。形競技の最高峰を極めた師弟コンビに、試合で勝つための秘訣、そしてスポーツにとどまらない武道空手の形の本質を語っていただきました!
また続く、特別企画では、日本空手協会師範であり広報部長の肩書きをもつ中達也師範に、改めて空手協会が推進する形試合と一本勝負の意義を語っていただいています。合わせて、お楽しみください!
◎本号の特集は「神武不殺」とも言われる日本武術の最高峰の技を実現する「殺活術」を紹介。
極まれば一瞬で"落としてしまう"当身や絞め技などの「殺法」と、仮死状態から蘇生させることを主体とする「活法」とを表裏一体とする技術体系の高度な発達は、世界へ誇るべき日本生まれの「技術的文化遺産」と言えるのではないでしょうか。
脳神経外科医・江夏怜師には気絶の機序を、"柳生心眼流"島津兼治師には古流柔術の殺活術を、"平成の寝技師"小室宏二氏に講道館柔道の「絞め技の理」と現在の活法技術を、ブラジリアン柔術実践・研究家の奥田照幸氏にはBJJにおける「絞め技の普及と発展」の模様を、護身と勝負法の観点から貴重資料とともに紹介いただきました。
また、特集コラムでは、武術ライター霞 拳太郎氏による「当身と経絡技法」考察、格闘技史研究家・那嵯涼介氏による「欧米レスリングのチョークマナーとジレンマ」研究、さらには「中井祐樹の"活かす"柔術」随想文も掲載!
「殺活」という日本武術が到達した高い理念を正確に継承することで、この貴重な技術群を後世へ伝えていける資質が育つことを、本特集を通じて念願するところです!
※特集の詳細は下記をご参照ください。
【特集特設ページはこちらから】
特集の他にも注目記事が続きます。
◎元・一ノ矢こと、松田哲博氏による、待望の新連載「漱石と寅彦の『相撲の力学』問答」が今号よりスタート!本連載では、国民的文豪・夏目漱石と、その愛弟子にして物理学者の寺田寅彦による架空対談を通して、昔日の相撲に秘められた伝統的な身体文化を物理学的視点で解き明かしていこうという試み。彼らの会話から明らかとなる「相撲物理学」とは!?
◎ 「護道」創始者・廣木道心宗家と武術格闘家の菊野克紀選手の特別対談が実現。「 自分も相手も傷つけない」護道の技と術を可能ならしめている 不覚筋動を用いた一体化や脳波の共振などについて、 実際に技を示してもらうとともに、 詳しく語らい合ってもらいました。
◎凝り固まった肩甲骨まわりの筋肉や関節の状態を改善し、可動性を引き出す〝肩甲骨はがし〟この注目の施術法の詳細について、整体院あんかの楠哲郎院長が詳しく解説!
本号には合気関連記事も盛りだくさん!
◎不世出の達人・塩田剛三師の最晩年の内弟子として 薫陶を受けた合気道 隼・千野進師。一瞬の集中力で切り下ろす その合気は、まさに剛三師の生き写しです。 今回は剛三師が示した数々の神技の中でも とりわけ印象的な、〝放したくても離れない手〟の 原理と極意を千野師に示していただきました
◎その華麗なる演武と後進を惹きつけてやまない人柄で、世界中に熱心な弟子とファンがいるクリスチャン・ティシエ師範。舞台に華を添える千両役者の如き、この突出した合気道家は、いかにして育まれたのか。植芝吉祥丸道主、山口清吾師範らの薫陶を受けた日本修行時代から、フランス合気道界を代表する現在に至るまで、ティシエ師範が歩んだ「合気道ヒストリー」について、弟子であり合気道研究家のギヨーム・エラール師が直撃!
◎日本でも著名な合気道研究家、故・スタンレー・プラニン氏が遺した膨大な資料と志を引き継ぎ、現在「Aikido Journal」の管理編集人を務めるジョッシュ・ゴールド氏を直撃インタビュー。武道と合気道のさらなる現代的可能性を引き出すため、ゴールド氏が北米の地にて仕掛けている様々な取り組みは、日本武道界にとっても参考となる情報満載です。
まだまだ、注目記事は続きます!
◎高岡英夫師がメダリストの身体意識を解析する4年に一度の恒例企画! 今回は東京オリンピック2020で高次元のパフォーマンスを示した選手たちの中から、空手の喜友名諒、体操の橋本大輝、水泳の大橋悠依の3選手を取り上げ分析しました。
◎エドワード・ウィリアム・バートン=ライトが19世紀末に英国で創始した護身術体系「バーティツ」の技術を特別紹介。本誌2021年5月号および6月号に掲載された「ステッキを使った護身術」に続き、今回は「護身体術編」をお届けします。
◎また、岡部武央師主催の画期的演武会 第二回総合武道交流演武大会レポート「武のオールジャンル、一堂に会す!」、福岡雅巳氏による好評シリーズ「紀州藩武術史紀行」(前編)では、紀州柳生新陰流と田宮流居合剣術を紹介(※全3回予定)。
他にも小山隆秀師の「津軽の剣」、逆井則男師の「双伝"初見神流"武神館武道の極意」、宮下宗三氏の「温故知新養生法」、山田雄司先生の「忍の細道」、グリゴリス・ミリアレシス氏の「世界の古武道通信!」など連載陣も絶好調! 日野晃師、黒田鉄山師らお馴染みの師範たちの連載も当然必見です!
武道・武術の魅力満載の月刊秘伝2021年10月号は、9月14日(火)発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでぜひお求め下さい!