月刊秘伝2025年4月号
■特集 “一撃粉砕”を実現する、鋼の拳足獲得への想い
人体の武器化とその必然
試割る鍛錬
◎第1章 岡崎寛人 (極真館)
「試し割り」の中に空手の原点を見る!
◎第2章 空手道尚武会
“試割りの達人”藤本貞治が示した鍛錬の精華
◎第3章 朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
テコンドー 技の威力への矜持
◎第4章 上地流空手道振興会修武館
「試割り」は攻撃のみならず 上地流空手“キタエの矜持”
……
当協会では年に一度各道場の門弟が競う大会を開催しておりますが、それについての感想や意見、反省の場からもっと深く空手の意味や理念を掘り下げてそれを共有して交流し、日頃の稽古に活かしていこうという意見がありましたので喜納敏光会長に相談して 今回の集まり「黒帯研究会」が持たれました。 一回目の今回は会長が先頭に立って突き、蹴り、受け、体のさばき、いわゆる基礎稽古を行いました、が会長の無駄のない体の動きはまねようと思っても簡単には出来ません。 空手歴60余年の鍛錬によって出るその実力、深さ、味わい深い身のこなしは想像も つかないような長年の鍛錬、努力、稽古の結果の証明であるといわざるをえません。
なるほど!とその場では思ってもいつの間にか忘れてしまったり、自分では気がつかない 体の癖が自己流になったりする事はありがちな事です。空手は基礎鍛錬と型の原型を 継承するために繰り返し繰り返しの稽古の連続であり終わりのない武道であると改めて実感した稽古でした。
参加者からは型や組手について色々な意見がでましたので今後の参考にしたいと考えております。 最後は会長夫妻が家庭菜園で育てた野菜サラダを頂きながら会長が若かりし頃、全沖縄、 全九州、全日本の大会において優勝した快挙、レンガや石をやすやすと割った話、道場にかけ試しにきた輩を何人倒したかの武勇伝、当時の空手家の先生方の色々なエピソード、 そして負け知らずの会長はこわかったと言うオチがついて笑いの内に終了しました。