月刊秘伝2025年4月号
■特集 “一撃粉砕”を実現する、鋼の拳足獲得への想い
人体の武器化とその必然
試割る鍛錬
◎第1章 岡崎寛人 (極真館)
「試し割り」の中に空手の原点を見る!
◎第2章 空手道尚武会
“試割りの達人”藤本貞治が示した鍛錬の精華
◎第3章 朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
テコンドー 技の威力への矜持
◎第4章 上地流空手道振興会修武館
「試割り」は攻撃のみならず 上地流空手“キタエの矜持”
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沖縄空手・古武道や女子総合格闘技を経て、太極拳をはじめとした中国武術を指導してきた川江礼子師範がが、去る2015年2月2日、御逝去されました。享年60歳。
1954年、沖縄県に生まれた川江師範は、高校を卒業すると本土に移り、仕事の傍らダンスや日本舞踊を傾倒していく。川江師範が武道の道に足を踏み入れたのは38歳の時、沖縄古武道の世界大会においてサイを演じて初出場、初優勝という快挙を果たす。その後も、フルコンタクト空手、女子総合格闘技へと次々と挑戦を重ねるも、41歳の時、ガンを宣告される。激痛と闘い治療を続けながらも、その後出会った太極拳の師範として、類い稀なる強靭な精神力で、その生涯を武に"生き続け"られました。
本誌においては、2014年12月号にて、余命宣告から十数年、自らを蝕む"難病"と闘いつつも、「あくなき鍛錬への挑戦」を続けられた想いについて、訊かせていただきました。