月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
沖縄空手・古武道や女子総合格闘技を経て、太極拳をはじめとした中国武術を指導してきた川江礼子師範がが、去る2015年2月2日、御逝去されました。享年60歳。
1954年、沖縄県に生まれた川江師範は、高校を卒業すると本土に移り、仕事の傍らダンスや日本舞踊を傾倒していく。川江師範が武道の道に足を踏み入れたのは38歳の時、沖縄古武道の世界大会においてサイを演じて初出場、初優勝という快挙を果たす。その後も、フルコンタクト空手、女子総合格闘技へと次々と挑戦を重ねるも、41歳の時、ガンを宣告される。激痛と闘い治療を続けながらも、その後出会った太極拳の師範として、類い稀なる強靭な精神力で、その生涯を武に"生き続け"られました。
本誌においては、2014年12月号にて、余命宣告から十数年、自らを蝕む"難病"と闘いつつも、「あくなき鍛錬への挑戦」を続けられた想いについて、訊かせていただきました。