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訃報 “陳家溝四大金剛”王西安老師、御逝去

 “陳家溝四大金剛”の一人であり、陳氏太極拳の名手として知られた王西安老師が、去る2月6日(火)1030分、温県陳家溝にて家族に見守られながら御逝去されました。

 王西安老師は1944年生まれ。陳氏太極拳第18代・陳照丕より老架式および刀、槍、剣など器械(武器)を学び、後に陳氏太極拳第18代・陳照奎より新架式および推手、擒拿技巧を学んだ。のびやかにして勇猛、かつ機敏な技を持ち、陳家溝太極拳を代表する四大金剛(他は陳小旺、陳正雷、朱天才)の一人に数えられ、中でも実戦名手として名高かった。1982年に中国で開催された全国太極推手試合など、数々の大会で優勝などに輝くとともに、多くの推手チャンピオンを育成している。

 長年、温県陳家溝を拠点として、地元の発展に尽くすとともに、中国各地はもとより、日本やヨーロッパ、アメリカなどへ度々赴き、その技を広く伝えた。

 陳家溝武術院院長、国家武術最高教練、温県太極武術館副館長兼総教練、河南師範大学名誉教授などを歴任。陳氏太極拳第19代伝人。

 本誌「秘伝」においては、2004年12月号および姉妹誌「BUGEI」での陳家溝現地取材に際して多大なご尽力を賜るとともに、2009年の来日に際しては故・松田隆智師範との対談などで、その精妙な技術の一端をご披露いただきました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。合掌。

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