月刊秘伝2025年4月号
■特集 “一撃粉砕”を実現する、鋼の拳足獲得への想い
人体の武器化とその必然
試割る鍛錬
◎第1章 岡崎寛人 (極真館)
「試し割り」の中に空手の原点を見る!
◎第2章 空手道尚武会
“試割りの達人”藤本貞治が示した鍛錬の精華
◎第3章 朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
テコンドー 技の威力への矜持
◎第4章 上地流空手道振興会修武館
「試割り」は攻撃のみならず 上地流空手“キタエの矜持”
……
兵法タイ捨流の十五代宗家を、兵法タイ捨流龍泉館(熊本県八代市本部)の上原エリ子師範が襲名した。400年を超える歴史の中で初の女性宗家となる。8月1日(土)人吉市の国宝青井阿蘇神社境内において、襲名式が執り行われた。
上原は、十三代宗家 故・山北竹任の孫にあたり、幼少のころから祖父より直接の指導を受ける。祖父の他界後は、球磨郡錦町・八代市を中心に龍泉館館長山本隆博師範の指導を受けながら、門下約70名と共に修練や活動を続けていたが、十四代宗家の体調不良により、継承する運びとなった。
襲名式は、午前10時開式。山本館長から宗家に代々伝わるカシの木剣を受け取り、「一意専心の心を忘れず、誠心誠意精進します。」と挨拶した。その後、雲弘流 井上弘道十九代宗家、柳生心眼流體術・柳生新陰流兵法 梶塚靖司十一世宗家が演武を奉納。続いて、兵法タイ捨流の演武を関係者や観光客の見守る中、披露した。