独特な基本練習、24式太極拳、対人用法、武器術、伝統の健康法。
武術が持つ潜在的な可能性を中国代表を務めた本場の武術家が指導します。
「太極拳で大切なことはリラックスです。また常に腹式呼吸を意識します。そして練習をしていくことで足腰が強くなります」(宋麗・天行健中国武術館総師範)。宋師範は、四川省武術隊(プロチーム)の選手として活躍した後、伝統武術に重点を置いて研鑽と指導をされている女性武術家です。
その指導の一端、脱力のための代表的な練習"摔臂(シュワイ・ビー)"は「肩・腰は沈ませ、中心軸は真っ直ぐに」することがポイント。腕はもちろん体幹・太腿も力ませずに、体を左右に回転。巻き付いた両腕の出す音が、道場内に響きます。
全身の力を最大に抜きながら全身を最大に動かす、シンプルながらも奥深い練習です。さらに"転腰(ジュワン・ヤオ)"でうねるような腰の動き、"仆歩穿(プーブ・チュワン)"で肩・股関節の可動性を養成。
これらは全て基本練習なのですが、これだけでもかなり体を練られそうです。 そしてこの体を土台にして、24式、対人用法の演武・指導に入るのですが、共通するのは「安定した体幹と下半身」。また、これらを徹底的に練り上げた到達点を、目を見張る機敏性と瞬時の発勁動作を多く含んだ徒手・武器の演武で見せてくれます。
さらに締め括りとして、伝統の健康法を指導。肺を中心に内臓諸器官に心地よい刺激を与える"益気養肺功(イー・チィ・ヤン・フェイ・ゴン)"を始めとして、合計三つの健康法を紹介。まさに武術が持つ潜在的な可能性を示してくれる内容になっています。
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