月刊秘伝2022年2月号

【巻頭】未知なる挑戦を続ける若き中国拳術伝承者
河北拳舎・大貫陸
河北形意拳　若き継承者の自負と挑戦！

今回、御登場いただくのは、ネットにおける元Ｋ１選手の小比類巻貴之氏とのコラボや菊野克紀氏の主催する「敬天愛人アマチュア大会」などを通じて「中国武術そのもので戦う若き継承者」として注目を集める、河北拳舎の大貫陸師。
中国・河北形意拳の正統継承者でありながら、積極的に外部の武道家、格闘家と交流し、試合などへも出場する若き挑戦者の実像に迫る。

【特集】黒田鉄山×中達也
超次元交流稽古
神速の「術と技」の世界！

古流武術界の至宝、黒田鉄山師範と現代を代表する空手家の一人、中達也師範。
ＮＨＫ『明鏡止水 ～武のＫＡＭＩＷＡＺＡ～』でも共演した達人二人による、夢のコラボがここに実現！
超一流の空手家が体験する〝察知不能〟の神速の世界。
力では辿り着けない、武術の極意が凝縮された超次元の交流稽古が今、幕を開ける！

【特別企画】国際水月塾武術協会・小佐野淳
古流柔術“当身拳法”の基礎知識

「神武不殺」という理想のもと、表裏一体の殺活術を醸成した日本の古流柔術。その「殺法」の中でも、高度に研究、研鑽が図られたのが「当身（術）」である。
そんな古流柔術の「当身（術）」について、今回、国際水月塾武術協会の小佐野淳師範に、その奥深さに触れる御寄稿をいただくと共に、数多の古流柔術の中でも他に類を見ないほど当身主体の体系を誇る、「柴真楊流柔術早業」と「柳生志限流柔拳法（次号にて掲載予定）」という貴重な二流議の一端を、本誌初公開いただいた。
ある意味、本邦古流柔術のイメージを刷新する、未曾有の「当身拳法」に刮目されたい。

【特別企画】松尾牧則（筑波大学弓道部監督）
映像機器、測定機器の積極活用
筑波大学弓道部、“見える化”する稽古で的中率を上げる！

筑波大学弓道部は、全国大会の決勝トーナメント常連の強豪である。さらに近年は、稽古時に最新の映像機器を活用し、的中率の向上に繋げているという。2021年は、男子団体でインカレ（全日本学生弓道選手権大会）準優勝、女子はインカレ優勝、学生選抜でも初優勝という結果を残した。
映像機器の活用とともに、弓の曲がり・ねじれや足圧を測る機器を用いて、適切な射に繋げる筑波大学弓道部の取り組みについて、松尾牧則監督と現役部員に尋ねた。

次号予告

特集◎鈍らぬ技、冴える感覚、そして筋力を超えたチカラ……
武は“加年”で強くなる!
「衰えない力」の探求!!

考察「減じるモノと増えるモノ」、“不世出の達人”佐川幸義の「衰えない力」、
太極拳の「勁力と功夫」、剣術「無限の太刀筋」、柔術「ヤワラの骨子」…、etc

・【達人×超人】対談実現！　日野晃×室伏広治（スポーツ庁長官）
身体感覚の磨き方と武道の世界的価値を語る
・巻頭インタビュー「秘伝なヒト！」　日本文化研究家・秋乃ろーざ
青い瞳のYAMATO NADESHIKO
・【新連載】極真空手道連盟極真館 首席師範・岡崎寛人
「武で出会い、武を深める」
・東京五輪・組手惨敗！　日本空手は、どこへ向かうべきなのか？
日本空手松涛連盟 香川政夫師範インタビュー
・三重大学教授・山田雄司
キャンパスで学ぶ忍びの術！ 三重大学忍者部
・国際水月塾武術協会・小佐野淳　古流柔術”当身拳法”第二弾！
高速当身で攻め通す「柳生志限流柔拳法」
・第49回全日本空手道選手権大会
・【連載】宮下宗三「温故知新養生法」（最終回）
・【連載】土子民夫「戦後日本刀事件史」（最終回）、etc.