月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
大東流合気柔術六方会を主宰し、「合気の具現者」として名高い岡本正剛宗師が、去る2015年1月16日、御逝去されました。享年89歳。
岡本宗師は1925年2月10日生まれ、北海道夕張市出身。1963年、38歳の時に大東流〝永世名人〟堀川幸道に出会い、入門。堀川師が亡くなるまでの18年間、ほぼ無欠席で稽古に励み、めざましい速度で昇段を重ねられました。1977年に上京し、幸道会東京支部を設立。1978年には大東流合気柔術の師範を免許されるものの、翌年、掘川師が逝去。1980年、岡本師は堀川師の遺志を継ぐべく、大東流合気柔術六方会を創立し、当時まだまだ知られざる古武術の一流派であった大東流を数多くの書籍や映像作品を通じて世に送り出し、さらには映画『AIKI』における主人公の師のモデルとなるなど、大東流合気柔術、ひいては日本古武術界におけるエポックメイキングとして多大な業績を寄与されました。
本誌においては2001年9月号・2006年1月号にて表紙を飾ると共に特集を組み、時には高速度カメラの前で、その深遠なる合気の術を御披露頂きました。