月刊秘伝2025年4月号
■特集 “一撃粉砕”を実現する、鋼の拳足獲得への想い
人体の武器化とその必然
試割る鍛錬
◎第1章 岡崎寛人 (極真館)
「試し割り」の中に空手の原点を見る!
◎第2章 空手道尚武会
“試割りの達人”藤本貞治が示した鍛錬の精華
◎第3章 朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
テコンドー 技の威力への矜持
◎第4章 上地流空手道振興会修武館
「試割り」は攻撃のみならず 上地流空手“キタエの矜持”
……
大東流合気柔術六方会を主宰し、「合気の具現者」として名高い岡本正剛宗師が、去る2015年1月16日、御逝去されました。享年89歳。
岡本宗師は1925年2月10日生まれ、北海道夕張市出身。1963年、38歳の時に大東流〝永世名人〟堀川幸道に出会い、入門。堀川師が亡くなるまでの18年間、ほぼ無欠席で稽古に励み、めざましい速度で昇段を重ねられました。1977年に上京し、幸道会東京支部を設立。1978年には大東流合気柔術の師範を免許されるものの、翌年、掘川師が逝去。1980年、岡本師は堀川師の遺志を継ぐべく、大東流合気柔術六方会を創立し、当時まだまだ知られざる古武術の一流派であった大東流を数多くの書籍や映像作品を通じて世に送り出し、さらには映画『AIKI』における主人公の師のモデルとなるなど、大東流合気柔術、ひいては日本古武術界におけるエポックメイキングとして多大な業績を寄与されました。
本誌においては2001年9月号・2006年1月号にて表紙を飾ると共に特集を組み、時には高速度カメラの前で、その深遠なる合気の術を御披露頂きました。