月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
宝蔵院流槍術
流祖・胤栄(1521-1607)は奈良・興福寺の僧。武芸を好み、槍の修練に努め、ついに鎌槍を工夫し、宝蔵院流槍術を創めました。
宝蔵院流槍術の槍は、通常の真直ぐな素槍に対し、鎌槍と称する十字形の穂先に特徴があります。この宝蔵院流鎌槍は攻撃と防御に優れた画期的な武器として全国を風靡し、日本を代表する最大の槍術流派へと発展しました。
伝えられた技の総てを春日大神様ご神前に奉納させて頂きます。
柳生新陰流兵法
新陰流流祖、上泉伊勢守信綱より、柳生石舟斎宗厳が一国一人印可状を授かり、当流は創まりました。7人の尾張藩藩主と14人の尾張柳生家当主により伝えられ現在に至ります。なお、遠祖は春日社の社人でもあり、石舟斎はおん祭りにも関わっていました。
心身ともに「無形の位」を本体とし千変万化する相手を明らかに観て、その働きに従って無理なく転変して勝つ「活人剣」を特徴とします。
流祖から伝わる、三学円之太刀、九箇之太刀、燕飛之太刀、そして、身体を錬磨するために江戸時代に整えられた試合勢法を演武いたします。
諸国行脚中の上泉信綱師は、永禄6(1563)年、興福寺宝蔵院に逗留されました。宝蔵院で上泉信綱師を迎えた柳生宗厳と宝蔵院胤栄は卓越した神技に感銘を受け、ともに上泉師に弟子入り、各々の流派は創始、発展へと繋がっていきます。
両流祖が上泉伊勢守信綱師の兄弟弟子であり、興福寺・春日社にご縁両流の春日大社における演武は特に意義深い奉納となります。
主催 奈良宝蔵院流槍術保存会
会長 春日大社宮司 花山院弘匡
日時 平成31(2019)年4月13日(土)14:30~
会場 春日大社
630-8212奈良市春日野町160
TEL.0742-22-7788
観覧 自由・無料
次第
14:30 正式参拝
14:40 演武奉納:林檎の庭
(雨天:幣殿・舞殿にて)
柳生新陰流兵法 奉納
三学円之太刀
折居一男 紀之崎剛
相雷刀八勢法
世良浩志 川崎元士
中段十四勢法
今村寛 道吉哲
九箇之太刀
西川裕之 鶴田竜次
三学円之太刀
折居一男 紀之崎剛
相雷刀八勢法
世良浩志 川崎元士
燕飛之太刀
野村明徳 柳生耕一厳信
15:10
宝蔵院流高田派槍術 奉納
宝蔵院流高田派槍合せの型 表
鎌槍:免許 半田
素槍:目録 森邦茂
鎌槍:免許 高橋英樹
素槍:免許 駒喜多学
宝蔵院流高田派槍合せの型 裏
鎌槍:免許皆伝 美馬博幸
素槍:免許 土屋明洋
鎌槍:免許皆伝 粕井隆
素槍:免許皆伝 若林幹雄
宝蔵院流高田派槍合せの型 新仕掛
鎌槍:宗家 一箭順三
素槍:免許皆伝 粕井隆
司会:目録 船谷哲司