月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
月刊秘伝2020年7月号が6月12日(金)に発売となります。巻頭の「今月の秘伝なヒト」は全日本忍者手裏剣打選手権大会で史上初の連覇という偉業を成し遂げ、一躍忍者界のスター的存在となった弥圓佐助と、この若き天才忍者を育て上げた四季の森忍術道場を率いる大和柔兵衛師による師弟対談! 今注目の忍者師弟が語る忍びの本質と、師弟の絆が紡ぐ忍者の未来を語って頂きました!
そして今号の特集は、現代を生きるリアルNINJA特集! 日本の忍者から世界のNINJAへ。和の文化の代名詞として、海外でも大きな人気を集める忍者。そのいかなる状況からも"生きて帰る"ための「術」と、 日本の伝統的な美徳である「忍」の心を磨く「道」へ、 今という時代を忍ぶリアル忍者たちの姿から迫ります!!
まず序章では、忍者研究の第一人者として本誌連載でもお馴染みの山田雄司教授が、圧倒的な知名度を誇る忍者の二大ブランドこと伊賀と甲賀を徹底解説!なぜこの二つが忍びの聖地と成り得たのか、その由縁をわかりやすく語って頂きます! さらに忍者マンガの新旧それぞれの代表的作品も一挙紹介しています!
第一章では、甲賀流伴党二十一代宗師家にして、日本古来の忍術の真伝を今に受け継ぐ"最後の忍者"川上仁一師が登場! 『「忍」を以て「和」を成す』をコンセプトとし、川上師が実技監修を担う次世代の忍者養成システム「忍道」の全貌に迫ります! 習志野青龍窟こと五十嵐剛師の特別寄稿も、ぜひ合わせてお楽しみください!
第二章では真田忍者の末裔である伊与久松凬師が、甲陽忍傳吾妻流躰術を紹介!かの 猿飛佐助や霧隠才蔵を代表とする「真田十勇士」のモデルともいわれる上州忍者軍団「吾妻衆」。その家筋に連なる者として、失われかけた密の技を現代に蘇らせた傳起の軌跡。伊与久一族に纏わる歴史秘話と、中国武術の極意にも通じる、独特にして神妙なる身体運用法を示します!
第三章は"忍者市"こと三重県伊賀市公認の忍者として、伊賀流忍者博物館で年間約1200回ものステージをこなしている「伊賀忍者特殊軍団 阿修羅」の頭領である浮田半蔵師に世界へ発信する忍者の魅力を訊きました! 海外でも絶賛されている、本物の忍具や武器を使用する迫力のパフォーマンスはまさに必見です!
第四章は、身体ひとつで壁やフェンスを跳び越え、屋根から屋根に跳び移っていくパルクールのトレーニング法を紹介!「心身を鍛えるプロセスである」というパルクールは、まさに"現代の忍術"と言われるにふさわしい。パルクールのプロ・佐藤惇氏による解説とともに、「身体操作」探究の道を進んでいきましょう!
第11回 全日本忍者手裏剣打選手権大会の徹底レポートも見逃せません! "忍者の聖地"伊賀に手裏剣打の猛者たちが集結!忍者のイメージの代名詞である手裏剣をスポーツ化して定着しつつある本大会ですが、そのルールを制定したのは他でもない"最後の忍者"川上仁一師! 故に、そこには一打のうちに極限状態を生き抜く「忍術の教え」が潜んでいるのです!
本特集のラストを飾るのは、山梨学院大学教授にして、書道十段・合氣道八段を持つ"青い目のサムライ"ウィリアム・リード師のNINJAコラムです!日本を超えるといわれる海外の忍者人気の秘密。そして外国人ならではの視点から観た忍者の魅力と、その秘めたる可能性について熱く語って頂きました!
まさに現代忍者のオールスターが目白押しとなった総力特集! 今すぐ忍術を学びたいという実践派の方々のための全国忍者マップも付いております! ぜひともお楽しみください!
特集の他にも注目記事が続きます。
世界梁山泊空手道連合を主宰する富樫宜弘総帥が提唱する"柔らかい空手"。それは優れた技術を生み出し、真に使える護身術に繋がる。しかし、それは単純な脱力のことではなく、武術に必要な"強靭"を内包したものでなくてはならない。実践に耐えうる"柔らかさ"を身につけるべく、富樫総帥に梁山泊空手の技法群の中から、その代表的なテクニックを示して頂きました!
日本には、永い年月の中で形づくられ、受け継がれてきた所作や身体操法があり、河野智聖師は武術や整体を通じて、そうした日本人特有の身体の使い方を研究し続けてきました。今回は、日本人本来の歩き方を詳しく解説していくとともに、その身体の使い方こそが、筋力に頼らずに効率的にエネルギーを生み出す身体操法であることを明らかにします!
空手家にして、長年、療術家として活躍されてきた中山隆嗣師。ヨガやピラティスのインストラクターである一方、合氣道も研鑽する中村尚人師。今回、初顔合わせとなる中、その辿ってきた道は違いながらも、どこかしら相通じるものが感じられる両者。はたして、そこには思いがけない共通項が続々と見出されていきました!「快」の意識から身体技法の核心へ迫る注目対談です!
新陰流流祖・上泉伊勢守信綱により発案された「参學圓之太刀」。 "一刀両段・斬釘截鐵・半開半向・右旋左転・長短一味"という 五つの太刀(カタ)からなる、この「極意の太刀」の働きと要点について、 構えから構えの移行が生み出す"三つの太刀筋"とともに、「新陰流武學 精鍊會」主宰・井澤秀雄師範に、 前後編にわたって解説頂きます!
1990年代より、グレイシー柔術の活躍によって世界的な注目を集めたブラジルの格闘技界。その中心的存在として、日本移民の先達たちによって同地へもたらされた「柔道」がありました。彼ら"海を渡ったサムライ"たちの苦闘と活躍を綴ったブラジル講道館柔道有段者会、岡野修平名誉会長の手記を元に、柔道史研究の新鋭、中嶋哲也准教授に新たに構成いただくことで、知られざるブラジル柔道の先駆者たちを掘り下げていきます!
人気作家にして、"空手の原点"沖縄空手の深奥を探究する空手家でもある今野敏師。そんな師が、自らの空手の原点として長年追い求める、「チャンミーグヮー」こと達人・喜屋武朝徳が伝えた9つの"型"を紐解いていく人気連載がついに最終回を迎えます! ラストとなる今回は「棒術は沖縄空手の核心なのか?」という沖縄空手の命題ともいうべき謎に、希代のストーリーテラーが独自の視点から迫ります!
他にも真北斐図先生の「図形と武術」、小山隆秀師の「津軽の剣」、土子民夫氏の「戦後日本刀事件史」、渡邊康人師の「私たちのプランC」、池本淳一氏の「中国伝統武器の手触り」、高橋賢師の「"日本柔術史"新研究」など連載陣も絶好調! 黒田鉄山師、日野晃師、高岡英夫師らお馴染みの師範たちの連載も当然必見です!
武道・武術の魅力満載の月刊秘伝2020年7月号は、6月12日(金)発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでぜひお求め下さい!