野口晴哉が提唱した「野口整体」、野口三千三が考案した「野口体操」、橋本敬三の「操体法」などなど、かつて戦後の混迷した日本人の心身を整え、原野から立ち上がる力を与えたのは、古今東西の療術、医学、身体感覚練磨法より、先人たちが学び育んできた「健康法」だった。
東洋思想と深く結びつき、心身のバランスや気の流れ、陰陽、自然との調和を取り戻す“整体”という術と法は、先人より学びし者や武道武術を修める者たちの手に伝えられ、今も人間の可能性を拓き続けている。
本特集では、コロナ禍を経て混迷する現代日本人の心身を開放し、本来のカラダへ回帰させる「整体の力」を探求していこう!
書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。
手技療法の歴史に燦然と輝く一大名人・野口晴哉師。その遺産である野口整体は、まさに療術の金字塔と言える。
特集第1章では、野口整体の技術の一端であり、身体に蓄積した有害物質を取り除く「中毒操法」を、整体武術家・河野智聖師が自らの筆と技を通じて紹介する!
野口整体内弟子、合気道養神館内弟子を経て、現在は小樽を拠点に「日本人の健康と生き方」を伝えるべく合気道と整体指導、講演と、全国各地へ飛び回り、精力的に活動しているさえぐさ誠師。
上京中のさえぐさ師をホテルの一室へ訪ね伺った、舌鋒鋭い「これからの整体説法」をお届けしよう!!
身体論者・藤本靖師が『令和のゴッドハンド』たちを訪ね行く本誌2024年12月号より始まった新シリーズ。それはまさに〝体を整える〟ことの現代的意義を問い直す旅に他ならない。
今回、その第二弾・特集特別版として、野口三千三翁の「野口体操」を現在に伝承する羽鳥操師の下を訪問、特別レッスンを直撃体験!
東洋医学の特長は、病の実体が出現する前の、気の乱れの段階で対処することができ、予防医学として優れているところだ。
第4章では、「整体とは、気を整えること」と説く鍼灸師の宮下宗三氏に、東洋医学の観点から、身体の上中下の気を調整し、丹田の充実を図るセルフ養生法を紹介してもらった。
一人でも毎日コツコツ行うことで、病にかかりにくい強い身体をつくっていける!
イラスト◎宮下宗三
特定の型も技もないシステマで学ぶものとは身体と動き、そして心身の「原理」そのものにほかならない。
特集最終章ではシステマ東京・北川貴英師の下を訪れ、「自分を整える」原理、つまり、自らの姿勢や内面を整えることと武術的「崩し」がいかにつながっているのか、その筋道を直撃取材!
本誌でもお馴染みの忍者研究の第一人者・山田雄司教授(三重大学)と、柔道及び古流柔術に造詣の深い久保山和彦教授(日本体育大学)。
今回は、この二人の賢人による特別対談を通じ、忍術と柔術、双方の文化醸成における共通点と相違点を浮き彫りにしていこう!
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