秘伝2017年4月号

巻頭インタビュー　島津義秀
剣・笛・琵琶“三位一体”で伝承する薩摩の士風とは!?
薩摩琵琶──五百年続く実践哲学

５００年の歴史を持つ「薩摩琵琶」の弾奏家、島津義秀氏。野太刀自顕流の遣い手でもあり、あの「戦国最強」と呼ばれる武将、島津義弘公の末裔でもある（加治木島津家第13代当主）。
「鹿児島では、薩摩琵琶を音楽とは誰も思ってないです」
知られざる郷土文化「薩摩琵琶」をめぐるインタビュー。
薩摩琵琶、〝幻の笛〟天吹、〝一撃必殺〟野太刀自顕流が、三位一体となって伝承されていく薩摩の士風……。現代の常識では計り知れない、カルチャーショックの連続となった。

特集　受けて強くなる“受身”とは!?
主客転倒の上達論
“主体的敗北”の核心に迫る！

武道、武術、格闘技における「受身」の重要性は今さら述べるまでもないだろう。たとえ、どんな強烈な投げ技をかけられようとも、己の身を護ることができなければならない。ゆえに受身は、いの一番に身につけるべき必須の技術である。
しかし、受身の真の価値は、それだけにとどまらない。体を創り、技の質を向上させることにも、存分に活かせるものなのだ。
今回の特集では、柔道、酔八仙拳、八光流柔術、プロレスを取り上げ、身を護り、体と技を生み出す「受身」の真価に光を当てて紹介する。
「受けて強くなる」その核心に迫る!!

システマＬＡ　三谷 愛武
日本の武道観念を覆す、ロシア武術のコンセプト
逆発想的トレーニング法と革命的な哲学アプローチを覗く

米国においてロシア武術システマを指導する三谷愛武師範。システマ指導者としては本誌初登場となる師に、あらゆる格闘技術が集う彼の地でも極めて独自性を発揮する、その“逆発想的トレーニング法”とそれを支える哲学について、改めて語っていただいた。

シリーズ！　NEXT GENERATION
秘伝の継承者たち
柳生心眼流　竹扇舎　多田輝夫

先代より流儀の行く末を託された次代の牽引者を紹介していく不定期シリーズ「NEXT GENERATION　秘伝の継承者たち」。
第四回は柳生心眼流竹翁舎において、島津兼治師範の高弟として指導に当たる多田輝夫師範代が登場。
縁も所縁も無かった柳生心眼流を幼少期より学んで、既に半世紀以上。多くの弟弟子たちを指導してきた多田師範代は、師より次代を託されるに至った。
その修業体験を振り返っていただいた。

次号予告

特集◎踏み出そう！ その一歩!!
“新たなる学びの場”
道場入門への架け橋
“dojo地方創生”全国注目道場一覧、座談会「道場入門予備軍へのアドバイス」、あの達人の“はじめの一歩”、“課題が育む”鍛錬の集い、etc.

・巻頭特別インタビュー　形意拳名手 趙玉祥の系譜を継ぐ若き拳士
小幡良祐師範「中国武術の理が現す“天・地・人”」
・驚異の居合斬り「ギネス世界記録」保持者、修心流居合術兵法修身館館長
“現代のサムライ”町井勲師範、中国に立つ！
・直弟子・横山雅彦（空手史・古武術研究家）が綴る「琉球空手最後の巨星」
【評伝】糸東流空手道第二代宗家・摩文仁賢榮
・二天一流武蔵会 中村重則天信が師・荒関富三郎二刀斎を語る
二刀流にかけた師弟の絆
・インドネシア武術「プンチャック・シラット」パンリプール派セミナー
チェチェップ・アリフ・ラフマン師「骨を鍛える武術」
・新連載開始！！ 武道・武術から、運動、ビジネスまで、あらゆる分野で活きる
高岡英夫の「呼吸の達人（総合呼吸法）」
・春風館 赤羽根龍夫・若尾洋子「古流ナギナタのススメ」
・システマシアトル、クオン・リー師、9年振り“待望”の来日！
・日本武道館 第40回日本古武道演武大会