月刊秘伝2023年12月号
特集 剣聖から拳聖へ!
「理」を見出した空手家
柳川昌弘の証明
◎序章 “柳川昌弘”という存在の意義
◎第1章 対談:岡部武央「見えない空手と交差法」
◎第2章 対談:藤原将志「受動筋力と秀徹鍛錬」
◎第3章 解析:松田哲博「柳川空手の足捌きと相撲の力学」
◎コラム 柳川昌弘が今、伝えたいこと
■巻頭グラビア
太我会・遠藤靖彦「功夫の練り方」
兵法タイ捨流「国宝 青井阿蘇神社奉納 古武道演武大会」
……
野球やゴルフ、テニスなど
対象に確実に力を伝えることが大切な「ヒッティング」。
一見異なる、この二つの能力は実は同じ力がベースです。
その養成を主題としたの武術由来のエクササイズが
今回が初公開となる「トライポッドメソッド」です。
トライポッドとは「三脚」という意味。
・地面につく「2点の足裏」
・対象(相手、ボールなど)の「1点の接触部」
という計3点の最適な接触で生み出される
「ゴムまり(バランス)の力」が手に入ります。
この力が「強固」で「パワフル」な動きの源です。
そしてペア・トレーニングが中心なので
・一人では分かりにくい「体内の状態を意識しやすい」
・エクササイズの正否を「客観的に確認出来る」
ことが大きな特徴です。
「武術が長い年月を通して培ってきた【肉体の知恵】で
筋肉・運動神経に左右されない【身体の力】の獲得していく」。
以上が全体のテーマなので
武術に限らず、スポーツ愛好家にもオススメの内容です。
■ゴムまり(バランス)の力…トライポッドメソッド(TPM)とは?
■TPMで得られる力の活用…力に耐え、力を与える
■TPM3つの原則…全方向にもたれる状態を作る
1)もたれてもたれず 2)骨を通る力 3)膨らむ力と縮む力
■TPMのエクササイズ…力を全方向に向かわせる
○正面押し
○片手腕押し
○胸押し(正面 半身)
○拳合わせ歩行
○天地採気
○諸手上げ
○四足歩行
○立禅
■TPMの実践例…武術への応用
・攻撃への応用 ・防御への応用 ・組手での表現
指導/監修◎松井欧時朗 まつい おうじろう
’72年生まれ。早稲田大学で日本拳法部副将を務める。卒業後、太氣至誠拳法気功会・島田道男師範に弟子入りし、散打大会優勝など上位の戦績を多数残す。’16年、島田師範の命を受け、太氣至誠拳法武禅会として独立、札幌市を中心に太氣拳の普及に尽力している。
指導協力◎成田和樹 木瀧洋文