月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
従来のパニック対応法は
・見守りましょう
・落ち着く場所へ 移動させましょう
と指導をされますが
・激しい行為は 見守っていられない
・暴れている相手を 移動させるのは大変
ということがあります(廣木道心先生)。
廣木先生は、雑誌・テレビでも紹介される著名な武道家。
そして、障がいのある息子さんのパニック対処を通して
既存の方法だけでは、その対応が難しい場合があることを経験しました。
そこで、武道家としての知見と工夫を凝らし
【本人を傷つけず・支援者も傷つかない】
新しいパニック対処法「支援介助法」を開発。
このDVDではその実際を、廣木先生自らが丁寧に解説していきます。
例えば
・噛みつき
・引っ搔き
・髪の毛掴み etc.
現場で直面する切実な問題への具体的対処技術は
全国の福祉施設・特別支援学校などでも高い評価を得ている方法。
また心理学・生理学など、身体対処技術に留まらない
多面的なアプローチは、新たな気づきを与えてくれます。
そして【身体拘束の三要件】をきちんと守り
【対処技術→分析/予防(従来の優れた方法)】を組み合わせ
最終的には【パニックが起きない状態】を目指していきます。
■1)支援介助法とは
【従来のパニック対応法…①基本は見守りと移動】
【従来のパニック対応法…②対処より分析・予防】
【従来のパニック対応…③各自の手探り対処】
【問題点の改善…護道の技術で対処】
【支援介助法の流れ…“対処”→分析→予防】
■2)自他護身の大切さ
【精神病院等での対処技術】
【パニックを起こした方の人権】
【怪我も止む無し ではない】
■3)体の使い方のコツ
【錬成法…自分自身を整える】
【3つの感性タイプの活用】
【不覚筋動を使う…一体化する】
【一体化のトレーニング】
■4)「ちょっと待って!」を伝える護道構え
【護道構えの作り方】
【非言語コミュニケーションを使う】
【相手との距離の取り方】
【片手護道構え】
【護道無構え】
■5)パニック対処のケーススタディ
○他害行為を受けそうな時
【殴って来た場合(掴み 引っ掻き)】
【蹴って来た場合】
【体当たりをして来た場合】
【物を投げて来た場合】
○他害行為を受けてしまった場合
【髪の毛を掴まれてしまった】
【引っ掻かれてしまった】
【噛まれてしまった】
【唾吐き・くしゃみをされた】
○自傷行為に対して
【顔を殴ってしまう場合】
【髪の毛を引っ張ってしまう場合】
【頭を打ち付けてしまう場合】
○その他のケース
【寝転んで動かない場合】
【突然 走り出した場合】
■6)心の落ち着きを育てる
【心と身体が繋がらない問題】
【身体を緩め・整える…抱きかかえ】
【セロトニンの分泌量を増やす】
■7)共生社会の実現に向けて
【身体拘束の三要件を守る】
【パニックが起きない状態を目指す】
【居場所は 私たち自身が作る】
廣木道心(ひろき どうしん)
障がいのある息子へのパニック対処をキッカケに、武道家としての知見と工夫を凝らし「支援介助法」を開発。パニック当事者に痛みを与えず、支援者も傷つかない事態収束法として、全国の福祉施設、特別支援学校などで高い評価を得る。また、その活動はNHK国際放送で紹介され、伊大学が研究レポートを執筆するなど、海外でも注目を集めている。著書『自傷・他害・パニックは防げますか?』『発達障害・脱支援道』(花風社)『護道の完成』(BABジャパン)、DVD『武の達人』(BABジャパン)など。
表紙イラスト◎お父ちゃんとおーちゃん(ヒロキオウガ)
指導協力◎西直之 新井栄哲 岡田成博 近藤建生 藤元雄一郎 加藤峰雄 曽我大介 北野健一