収録内容
■剣術における無足之法(構えを正確に保つということ)
○水月の構えからの歩法(二種)
○斬り上げの構えからの歩法(二種)
■直線に動くということ(直線の動きは体捌きによって生まれる)
【直線に動く】…あらゆる方向に直線で動く。つまり身体各部の動きそのものが直線を構成すること。
○前後素振り(切っ先の変化)
○袈裟斬り(左右)
○逆袈裟斬り(左右)
○小太刀二本目
■胸を働かすということ(胸を下ろす)
【胸を働かす】…胸を上中下に分けそれぞれが上下左右にきちんと働きを見せること。
○斬り上げの構えからのもどし
○八相の構えからの体の変化
○高波の構えからの体の変化
○払い落としの技
■ひと調子の動き(力の絶対的否定の意味)
【ひと調子の動き】…全身体各部が協調的にすべて同時に動きはじめ同時に完全停止をすること。
○胴払い二種(左右)
○三点(手首/肘/肩)同時の働き
○切っ先の働きの有無(二種)
○実手三本目の崩し
○留め突き
著者プロフィール
黒田 鉄山(くろだ てつざん: 第十五代振武舘宗家)
埼玉県出身、50年生。幼少より祖父(黒田泰治)や父(黒田繁樹)から家伝の古流武術五流派を学び、第十五代振武舘宗家となる。型は理論であるとの認識の下、力を否定した古伝の術技にある動きの方法論を実践・指導し、斯界において高い評価を得ている。DVD『極意 一調子の動き』(BABジャパン)など多数。