月刊秘伝2019年1月号が12月14日(金)に発売されます。
巻頭の「今月の秘伝なヒト!」は、2018年9月、「巌流島」の舞台で15年ぶりの試合に挑んだ平直行氏が登場! 対戦相手は注目のプロ格闘家・菊野克紀選手。54歳の武術家による試合までの心身の研ぎ澄まし方や試合の感触について大いに語ってもらいました!
特集は、「"氣の巨人"藤平光一の合氣道 心身統一と氣の力を紐解く!」です。
心身統一合氣道創始者・藤平光一。多くの合氣道家たち、そして武術家たちに大きな影響を与えた、その技の解析とともに、藤平光一が示した"氣"とは何かについて詳しく解説。また、この達人から直接指導を受けた師範にも登場いただき、師の教えを語ってもらっています。今なお多くの武術家たちを惹きつけてやまない、藤平光一の"氣の力"に迫る特集です。
特集の最初は序章として、合気道についての著書が多数ある清水豊師が、藤平師範の歩みを、師範の心身統一の流れ、深まりを織り込みつつ紹介します。"氣"を体得した藤平光一が、合氣道界、さらには武術界に遺した大きな遺産について改めて光を当てます!
続く第一章は、植芝盛平翁より合気道十段を許された藤平光一師範の技の解析です。大東流合気柔術玄修会の大宮司朗師に、藤平師範が説く「氣」とは何かを解説してもらうとともに、身体をテストすることで心の状態、氣の状態が分かる「氣のテスト法」と、心身を統一し、氣を用いた合氣道の技のかけ方を示してもらいました。
第二章は、藤平師範が小倉鉄樹、植芝盛平とともに自らの師と仰いだ中村天風の心身統一法を取り上げます。天風会会員として藤平光一の下で合氣道も学び、両者の薫陶を受けた服部嘉夫氏に二人の師の教えと相関を聞きました。
特集の最後を飾る第三章は、藤平光一の指導を直に受け、中村天風や安岡正篤ら武と智の巨人たちの教えとともに、その技と心を今に受け継ぐ実心館合氣道の村山實会長が登場。人間本来の「徳性」を磨くための修練たる、藤平光一伝来の合氣を示してもらいました。
特集以外にも注目記事が並びます。
自らの身体を以て丹田探求を重ねてきた深井信悟師範が、自らが提唱する「丹練法」を詳しく解説します。武術として"本当に使える"丹田を練るための画期的メソッドが明らかに!
続いては、去る9月24日に行われた「武術の文化的、考古学的、人類学的な意味と価値を学習する会」国際武学研究会の特別講習会。組技柔術(中井祐樹氏)、日本泳法(嘉陽与南氏)、居合剣術(小山隆秀氏)、それぞれの分野における一流師範たちによる稀有なジョイント講習会の模様を徹底レポート!
また、鍼灸師、柔道整復師であり、ヨガ解剖学の講師としてヨガインストラクターの養成も行っている高村マサ氏と、心理学者にして空手家の湯川進太郎氏との対談では、高村氏が創り上げた経絡、経穴を刺激することで身体に気を巡らせていく「経絡ヨガ」について、またヨガや武術の動きで気の流れを掴むことについて語り合いました。
そして、ボディワーカーとして活躍する藤本靖氏が、「意識と身体の可能性」をテーマにパラアスリートに直撃するシリーズ「パラアスリートの超感覚」。3回目の今回はパラ水泳・富田宇宙選手(後編)です。
さらに、ぜひとも一読してほしい記事が続きます。
◎合気道養神館館長・塩田剛三の最後期の内弟子として師の技に身近く接した千野進師範が新たに起ち上げた「合気道隼」での教えを紹介。
◎香港武術界の俊英・許傑華老師が陸派楊式太極拳の体系について語ることで、太極拳という未曾有の武術体系の真相へ迫る「陸派楊式太極拳の要諦」後編。
◎太気拳における名手中の名手こと岩間統正師範によるフランス、オランダでの合宿セミナーレポート。
◎独自の"達人の動き"解析が注目を集める YSPC Martial Arts Academy 代表・渡邉康人氏は「先(せん)」や「間合い」といった武術・護身の要訣をテクニックではなく"新たなコンセプト"から紐解く!
◎「陰流」の始祖・愛洲久忠(愛洲移香斎)の功績を顕彰し、生誕の地 三重県南伊勢町の五ヶ所城跡で40年近くにわたり開催されている「剣祖祭」を本誌初紹介。
◎「岡山県柔術史紀行」最終回となる第四回は、寝技の系譜と高専柔道を取り上げます。
◎さらには、芦原英幸のサバキを明らかにする「What is SABAKI?ーサバキとは何か?ー」、高岡英夫師創始「総合呼吸法が導く呼吸の達人 第二教程編」、筋整流法創始者・小口昭宣師が語る「"ケガの負い方、治し方" 即効回復の為のケガ学」、アートマイム指導者JIDAI氏が贈る「動きの解体新書」、逆手道・倉部至誠堂師範による「合気速習 NEXT STAGE」など、大好評の連載陣も必見です!
内容充実の「月刊秘伝1月号」は、12月14日(金)の発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。