HOME > 月刊秘伝 > 秘伝2020年12月号

秘伝2020年12月号

始まりと終わり”の実践と哲学、
「武術のコア」がここにある!

“抜即斬”戦いを納める「鞘の内」

居合・抜刀とは?

◎第一章 無雙直傳英信流居合道/江坂靜嚴

名流の長が説く 「居合道精髄」

◎第二章 古流居合360度〝最強の魔法陣〟

Part1 抜刀の歴史・鍛錬・戦術と「跳躍技」

Part2 山本流居合術「後之敵」/早坂義文

Part3 制剛流抜刀術「右勝左生」/井澤秀雄

◎第三章 日野武道研究所/日野晃

「〝鞘の内〟の極意、現代実践稽古」

コラム1 居合の「速さ」の秘密!/小西雄志

コラム2 日本映画と「居合の美学」/脇坂昌宏

特別企画・連載

■巻頭グラビア
天然理心流武術保存会「撃剣稽古」/武田有功「活法合気道」/天心象水流・岩城象水「殺法を超えた”やわら”」/植芝盛平記念館開館!「開祖生誕の地探訪」
■巻頭インタビュー 今月の「秘伝なヒト」! 女殺陣師 山野亜紀
無双の殺陣師・林邦史朗を語る!
■活法合気道・武田有功 剣・杖・体の三位一体が拓く「”活かす”ための合気道」
合気道の”力ではない世界”
■和身塾・山崎真吾 「和の身体技術」を活用する!
潜在能力を発揮するための身体づくり
■紀伊・田辺に完成!! 植芝盛平記念館
合気道開祖生誕の地 探訪のススメ
■合気柔術逆手道・倉部至誠堂
「合気速習 NEXT STAGE」番外総集編
■天心象水流・岩城象水
殺法を超えた先の「やわら」を求めて
■天然理心流武術保存会・加藤恭司
天然理心流「撃剣稽古」と刀法
■馬上武芸復興 特別企画「武と馬」 菊地幸雄(古典馬術研究家)×生田覚通(古武術家)
軍馬術、武芸としての乗馬(後編)
■マーシャルアーツジャム・小川正人
武器から徒手、徒手から武器を見渡す「総合武道格闘術」
■羽黒派古修験道先達 長谷川智
“修験道”是即ち身心向上(最終回)
■修武堂 小山隆秀
津軽(ツガル)の剣
■高岡英夫
「歩きで鍛える”歩道”」入門
■YSPC渡邊康人
わたしたちのプランC
■総合武道研究会 玄武館・岡部武央
瞑想で強くなる!
■フジ・アーニス・クラブ 大嶋良介
セブ島のアーニス
■黒田鉄山「鉄山に訊け!」
■山田雄司「忍の細道」
■世界の古武道道場通信!
◎秘伝ジャーナル

【巻頭】女殺陣師 山野亜紀
無双の殺陣師 林邦史朗を語る!

NHKの大河ドラマの殺陣を50年以上にわたり手がけるなど、殺陣の世界で第一人者として長く活躍してきた林邦史朗師範が亡くなって、この10月で5年が経った。
師である林師範とともに、殺陣の講師として活動し、また師のワークショップの運営などを支えてきた山野亜紀師が、このたび師の功績と殺陣師としての意志をまとめた追悼本を制作した。
長らく師の傍らで、その殺陣哲学を感じとってきた〝女・邦史朗〟山野師が、追悼本に込めた思いから、林師範から受け継いだ殺陣師としての志までを語る!

【特集】日本刀剣術が生んだ至宝の術と道
“抜即斬”戦いを納める「鞘の内」
居合・抜刀とは?

日本刀剣を用いた武道・武術の中、剣術を表看板とするならば、〝裏看板〟とも言える居合・抜刀術は、その「形、思想、稽古法」と、もっとも〝日本的〟な武道・武術であると言えるのではないか。
だからこそ、今なお多くの者を惹きつけ、その道は現代へと続いている。

本特集では、現在最大の修練者を有する名流から、知られざる古流諸流の戦術と稽古法、そして現代を代表する達人の居合観、身体操作まで、
古今を貫く居合・抜刀の哲学と実践─、日本武術が生んだ至宝の術と道について、改めて稽えてみたい。

【特別企画】天心象水流 宗家 岩城象水
力の完全否定が生む究極の武芸
殺法を超えた「やわら」とは!?

完全な技──相手の体格やパワーに左右されず、
痛覚の鈍る実戦の場においても効かせられる究極の武技を求め、
長年にわたって打撃・殺法を錬磨してきた岩城象水師範が
最終的にたどり着いたのが、力を完全否定した「やわら」である。

それは既存の合気でも柔術でもなく、
老子が万物の根源と説く「玄」によって象られる新たな武芸。
あらゆる武術の行き着く先、「やわら」の術理をここに示す!

【特別企画】天然理心流武術保存会 加藤恭司
江戸中期以降、関東を席巻した竹刀・防具稽古
天然理心流 復活!「撃剣」稽古

江戸時代中期以降、特に関東を中心に盛んに行われた、
防具・竹刀により実際に撃ち合う稽古法「撃剣」。

現代の剣道とは異なり、「組む・投げる・極める・絞める」が
総合された技の研鑽は、実は剣術に於ける
原点回帰のムーブメントだったのかもしれない。

実際に撃ち当てるからこそ見えてくる
「剣と刀の理」を探っていこう!

次号予告

特集◎ 「和弓の歴史と弓術流派」の全容を解説!

武器としての弓矢

鍛錬としての弓の道

和弓の発祥と歴史的変遷、世界弓道大会優勝者・藤野小百合氏の強弓、各弓術流派の特質〜射法とその目的〜、「弓と禅 You, Me and Zen」の普及活動、etc.


・巻頭インタビュー「秘伝なヒト!」 彫刻家・版画家 池田宗弘

小野派一刀流剣術の理が活きる彫刻の造形論

・松井欧時朗 達人へ至る“基礎鍛錬”「三脚の理」

“『重さ』を意と理で流し込む”トライポッドメソッド

・和道流第三代宗家 大塚博紀

競技を超えた実戦の理合を体得する「裏の組手」

・佐藤哲治 Go to “武の故郷”沖縄古伝統への旅

行こう!! “沖縄空手”史跡巡りガイド

・“秘蔵されし太極拳”激しい発勁練功法を生み出した異色の系流

「太極忽雷架」の形成と発展(歴史編)

・小池一也「“ニューノーマル”な道場経営の教科書!」

・好評シリーズ! ブラジル柔道の先駆者たち(第4回)

・好評シリーズ!! 福岡雅巳「広島武術史跡紀行」後編、etc.

ページトップへ