ヨガやピラティスをするだけでなく、武道でより強くなりたい、スポーツでパフォーマンスを上げたい、ケガを予防したい…全てに共通している事として、我々の身体というものは、摩擦がほとんどないツルツルの軟骨・関節という丸の上でバランスをとっているという事実です。
僕たち人間という動物が、重力の中で一番強く、そして効率的に、かつ負担なく身体を動かすために、今までの進化の中の歴史が全て結集されたものが、関節のニュートラル、そして直立二足歩行という戦略なのです。
また運動のみならず、生活の中での多くの問題は、そういった関節のニュートラルという所を逸脱する事、つまり姿勢の崩れによって起こっています。
この関節のニュートラルは、全てに通底する原則になりますので、武道やスポーツなど、それぞれの分野で、ぜひ活かしていただけたらと思います。－中村尚人
Chapter.1 骨格特性～関節のニュートラルとは
Chapter.2 運動器疾患の原因と そのメカニズム
Chapter.3 骨盤帯の土台
Chapter.4 ニュートラルの強さを実感
Chapter.5 肩甲帯の土台
Chapter.6 呼吸機能とニュートラル
Chapter.7 回旋運動とニュートラル
Chapter.8 見えない力（ベクトル）を見る
Chapter.9 ニュートラルを作るためのバランストレーニング
Chapter.10 関節の動きを瞬時に高める関節圧迫法
Chapter.11 ベクトルから合気上げを解説
Chapter.12 ニュートラルを作るためのヨガのポーズ
中村尚人（なかむら・なおと）
理学療法士。ヨガインストラクター。ピラティスインストラクター。株式会社P3 代表取締役。1999年より理学療法士として大学病院から在宅まで12年間幅広く臨床を経験。その中でヨガと出会う。ヨガの解剖学の第一人者として、2008年からアンダーザライトヨガスクールにて解剖学講座を担当。日本最大のヨガイベントYoga Fest、オーガニックライフ東京には毎年招聘されている。未病の重要性に気づき予防医学の実現のために医療業界を飛び出し株式会社P3を設立。八王子にstudio TAKT EIGHT、全国に予防運動ジム UPRIGHTを設立。また解剖学の視点からアーサナを指導する「アーサナアナトミカルアプローチ」を展開し、安全なヨガ指導を啓蒙している。E-RYT500 S-VIYASA YTIC修了 YogaSynergy Level4 teacher
出演協力●廣川元紀／守屋里美
撮影協力●TAKT EIGHT
