- 著者
-
木崎克彦
- 判型
- 四六判
- 頁数
- 244頁
- 価格
- 1,650 円(税込)
- 発売日
- 2024年8月28日
弱者が強者に勝てる唯一の方法。
それが“奇襲”!
相手が予測できない事だから技はかかる!
あらゆる武術の本質は“奇襲性”にある!!
武術の技法の本質は相手の裏をかくことの追究だった!
“スポーツマン・シップ”の影響か「奇襲」が軽んじられがちな昨今、
見失われがちな「本当にかかる技」とその理由を、
打撃技、組み技、武器術と、さまざまなジャンルで紹介します!
CONTENTS
●第1章 防げない技 ~奇襲要素のない武術は存在しない
1 200ポンドの壁
2 平和な時代の実戦剣法 平山行蔵の嘆き
3 敵を知り、敵が知らない技を使え
4 流派を守るための「唯一人教授」の技
5 匕首を使った奇襲技
6 「上意討ち」必勝法
7 唯山照美先輩の反撃
8 手裏剣お八重の奇襲
9 防げない攻撃とは何か
●第2章 さまざまな格闘技の奇襲性
1 テレビ観戦は看取り稽古だった
2 ボクシングの世界タイトルマッチでの奇策
(1) 輪島功一 ~こんなのボクシングじゃない!
(2) ガッツ石松 ~名伯楽 エディ・タウンゼントの奇策
(3) 浜田剛史 ~1ラウンドの猛攻
3 大相撲での奇襲技
(1) 立ち合いでの奇襲1 けたぐり
(2) 立ち合いでの奇襲2 張り手
(3) 立ち合いでの奇襲3 変化
(4) 立ち合いでの奇襲4 舞の海が起こした革命
(5) 双葉山の品格と奇襲
(6) 技能賞を取った事がない業師 サーカス相撲の栃赤城
4 柔道での奇襲
(1) 奇襲をつぶすルール改正
(2) 今では試合で使えない素晴らしい技たち
5 2人のショウヘイ(その他のプロスポーツにおける奇襲)
●第3章 奇襲武器術 ~和伝流手裏剣道・山井流柔術拳法より
1 隠し武器「手裏剣」の奇襲 ~打剣術を中心に
2 日用品を使った逆転の奇襲
●第4章 奇襲体術 ~和伝流手裏剣道・山井流柔術拳法
1 当込
2 掴みからの奇襲
3 最小の武器「角指」による掴み技
4 肘と膝の奇襲
5 下からという奇襲
6 足技
7 受崩
8 掌拳術という奇襲
コラム 奥儀「蟹目の大事」の奇襲
9 木崎克彦の奇襲技
●第5章 さまざまな奇襲戦略
1 『孫子』にみられる奇襲
2 『兵法三十六計』にみられる奇襲
3 日本史の中の奇襲
4 鶴田先生から伺った前田先生の戦い
5 監督 木崎克彦の戦術
●第6章 意表のつきかた
1 本当にいざという時にものを言う武術の核心
2 相手の動きを読み、自らの動きを読ませない二つの「陰」
3 立川小春志師匠が弟弟子たちに伝えた極意
4 忠臣蔵の奇襲、山鹿流兵法が近代日本を創った
●寄稿 モリエ・ジャン・ミッシェル(政治学博士)
著者プロフィール
木崎克彦(きざき かつひこ)
1960年 東京都西多摩郡生まれ
日本大学文理学部卒業
和伝流手裏剣道 第二代宗家
山井流柔術拳法 第三代宗家
NPO法人 東京日の出武家屋敷 武術顧問
国際忍者学会会員
明治期の警察官を曽祖父に、陸軍将校を大叔父にもつ「武」の家に生まれ、幼いころから祖父、父より武術の手ほどきを受ける。
10歳から遠山(親泊)寛賢を祖とする泊親会において、空手を修行する。選手として活躍する一方で、公認指導員資格を取得し、後進の指導にあたり、東京都民大会等で、西多摩郡チームの監督を務める。また、30歳から、西多摩郡空手道連盟の理事長を10年余務めた。
この間、柔道,中国武術など他の武道も併せて修行するが、年を重ねるうちに、加齢とともに威力の衰える現代武道に疑問を持ち、古いスタイルの武術を訪ね研究する。
その過程で、八光流柔術と出会い、初代奥山龍峰宗家の高弟、山崎見峰皆伝師範に入門する。その後本部において,第2代奥山龍峰宗家の指導を受け、師範、皆伝、三大基柱、及び同流に伝わる整体術、皇法指圧指導講師を允許される。
縁あって、客分として迎えられた、和伝流手裏剣道、山井流柔術拳法において、鶴田勲宗家の技術や理論に心酔し、修行を重ね、平成24年に免許皆伝を受け、次期宗家に指名される。
平成28年、自身の道場である「山井館」を開設し、指導にあたっている。
南ドイツのメミンゲン、イギリスのマンチェスター、スペインのマドリッドに支部がある。
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