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月刊秘伝2025年8月号

定価
1,000 円(税込)
発売日
2025年7月14日

【巻頭】実況のプロが語る合気道の強さと奥深さ
格闘技実況アナウンサー鍵野泰加彦の
合気道「愛」

キャリア20年という豊富な経験を持つ格闘技実況アナウンサー鍵野泰加彦氏。
実況のプロという特異な視点から見た、武道・武術の魅力とは何か?
さらに、長年にわたる合気道(岩間流)の修練を通じて気付いた開祖が説いた精神性と、自身の溢れんばかりの合気道「愛」を語っていただいた!

【特集】勝負を分ける「拍子」とは何か?
勝つ! 瞬間の見極め
相手のリズムとテンポに“乗る・崩す・超える”

リズム、テンポ、タイミング……
一般的にこれらを象徴する「拍子」とは、もともと楽曲で用いられた用語だが、こと古来より武術が高度に発達し、思想・哲学にまで昇華した日本武道において、それは自身と相手との空間的・時間的距離や各々の外観から内面的状態、軌道のタイミング、等々、様々な要素が渾然一体となったモノとして、多くの先達たちによって考察が深められてきている。
今特集では、そんな「拍子」を様々な角度から改めて探ってみた。
果たして、技を成立させる土台であり、動きの根源ともなる「拍子」とは、いかなるものなのか? 

【特別企画】帝京大学空手道部監督・香川政夫
空手団体形「燕飛」の対空戦法
─その柔術的分解技法─

“学連絶対王者”帝京大学空手道部。その監督を長きにわたり務め、全日本大学空手道選手権大会「形・組手・団体形」試合において数多の優勝へと導いてきた香川政夫師範(日本空手松涛連盟首席師範)。
近年、空手団体形での演武も増え、注目を集める「燕飛」について、その形と分解、そして“演武秘話”などについて伺った! 

【特別対談】小佐野淳(国際水月塾武術協会)× 祖父江利久(日本綜武道連合会)
人智の粋を集大成した古伝武術の魅力を語る!
「奥深き古伝当身術の世界」

本年2月号をもって1年間にわたる好評連載「古流柔術における当身殺活法の極意」を終えた国際水月塾武術協会の小佐野淳師範。多くの古流武術を調査、発掘してこられた師に今回、同じく武田流中村派を通じて様々な古伝武術に触れ、特に空手においては糸東流の長老の一人として長年の研鑽にプラスして琉球古武道にも精通されている日本綜武道連合会の祖父江利久師範を迎え、古伝武術が持つ底知れない魅力について、語り合っていただいた。
先人たちがその粋を集めて築きあげた武術の奥深さを、特に「当身(打撃技術)」に焦点を当てながら、改めて覗き見てみたい。

CONTENTS

■特集 勝負を分ける「拍子」とは何か?
勝つ! 瞬間の見極め

◎赤羽根龍夫・大介(鎌倉春風館) 宮本武蔵「兵法の拍子」
◎八巻建志(極真会館) 最短・最速・最強「突き蹴る拍子」
◎岡田守正(尚道館) 氣剣体一致「斬る打つ拍子」
◎白石太志(合氣道 無元塾) 合わせ合させぬ「合気円和の拍子」
◎コラム:西平直(京都大学名誉教授) 間と流れ「芸道の拍子」


■巻頭グラビア
香川政夫「空手団体形『燕飛』の分解」
公益財団法人合気会「第62回全日本合気道演武大会」
朴禎賢「テコンドー足技テクニック」
■巻頭インタビュー 今月の「秘伝なヒト」! 格闘技実況アナ・鍵野泰加彦
実況者の視点から観る合気道の奥深さ
■【特別対談】小佐野淳×祖父江利久
奥深き古伝当身術の世界
■朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
必勝の蹴撃 テコンドーの足技で魅せる!
■第62回全日本合気道演武大会
合気道二大最長老の達人性
■【シリーズ】身体論者・藤本靖の「令和のゴッドハンド」を訪ねて! 第5回
身がまま整体・片山洋次郎「ふくらむ・しぼむ、流れる」
■帝京大学空手道部 監督・香川政夫師範による特別解説!
空手団体形 敏速なる『燕飛』と柔術的分解技法
■合気系武道合同演武会 in 足利
下野国に武人集結! 「和の武術研究祭典 2025」
■“護身術の巨匠”アヴィ・ナルディア再来日で示した「進化型クラヴマガ」
ナイフへの防御と応用「ダビデの盾と三角技法」
■【短期集中連載】清水宗元“明治43年、ロサンゼルス最大の屋内競技場で格闘技興行を行った男”
知られざる柔道家・福田龍(前編)生い立ち〜渡米
■吉田始史(日本武道学舎)
意識をどこに置くかで重さが変わる・動きが変わる
■服部哲也(開門拳社)
呉氏開門八極拳 講習会「八極剣の操法」
■豊嶋建広(麗澤大学名誉教授)
他者の技を学び、自らの武器に変える!
■冠光寺流柔術創師 保江邦夫
武道格闘技に新境地を拓く!「CHUCK-Arts」
■有信館・小川武 “中山善道直伝”
解題「大日本帝国剣道形」(最終回)
■作家・増田俊也
「秘話、七帝柔道記」北海道大学柔道部の日々
■運動科学総合研究所・高岡英夫
武術の科学がスポーツの超進化を生む
■対談 大宮司朗×平上信行
合気柔術の歴史と武術の極意「大正編」
■日野晃「武道者徒歩記」
◎秘伝ジャーナル

次号予告

特集◎心身を内より変革する無二の鍛錬法
呼吸法真伝
武のブリージングメソッド

茂山千三郎×ウィリアム・リード「和儀」、忍者ブリージング印、空手の呼吸型「半月」、太極拳の呼吸法、内田樹「合気道の呼吸法と統一体」、鈴木光弥「呼吸法概論」、etc.

・巻頭「秘伝なヒト!」 俳優・榎木孝明
日本古来の「柔能く剛を制す」術理の探究
・李剛老師 空手・詠春拳・意拳……多くの“拳”へ影響を与えた門派
南派拳術の雄・永春白鶴拳の全容
・「空手に試合なし!」船越義珍に始まる空手哲学の継承
日本空手道松濤會創立90周年記念演武会
・広沢成山(豊和会道場長)
関節のロックを外して「脱力的身体」をつくる
・名門・馬家によって西洋ボクシングとの融合を果たした“東洋随一の拳技”
馬氏通備門セミナー「迅速果敢の拳・翻子拳」
・【特別対談】長谷川智(修験道)×武井誠一郎(ウェイトリフティング)
修験道の身使いとウェイトリフティングの身体操法
・虎ノ門金刀比羅宮奉納 「第7回 東日本古武道演武大会」
・斬-ZAN- オープントーナメント 「第9回 全日本居合道選手権大会」
・正心会・金子佳正「“空手・合気道・杖術・古流柔術”融合の武法」、etc.

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