歩きも走りも武術もスポーツも!
『ナンバ』の身体と動きで難場を超える!!
月刊秘伝2024年10月号
好評発売中!

伝統芸能が伝える身遣いとしての「ナンバ」に焦点が当てられてから三四半世紀。その後、江戸時代以前の日本人の歩き方として、「ナンバ」は人口に膾炙した。
“同側の動き、捻らない”といったイメージが根強いナンバ歩きは、これまでに何度もその語源や実態について、多くの議論が交わされてきた。だが、その間、ナンバにより生まれる【省エネ・高出力】の動きは、武道・武術家や身体操法を伝える者たちにより研究が重ねられ、第一線のアスリートにも取り入れられるなど、驚くべき効果を上げて来た。
日本人伝統の「ナンバ」は、いまや、現代の先進者たちの手により研究・研鑽・工夫が重ねられ、より応用範囲を広げる進化(深化)を遂げつつあると言えるのではないか。
本特集では人類普遍の構え、動き、身遣いとしての“ユニバーサル”なナンバの姿態を『深発見』する歩みをお届けしよう!

発売日:2024年9月13日
定価:1,000円(税込)

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書店では、今月号だけでなく秘伝誌のバックナンバーを始め弊社の書籍、DVDもお取り扱いお取り寄せが可能です。是非書店でお手にとってご覧ください。

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第1章 “労働する身体”としてのナンバ論

働き者たちの力の根源!
「腰を入れる」構え
中島章夫(動作術の会)

学生時代、武智鉄二の「伝統芸能のナンバ」と出会い、その後、甲野善紀師の「武術としてのナンバ」に触れ、以後、半身動作(≒ナンバ)と称した武術の原理から、人の姿勢、構造、動作、運動について研究を重ねてきた動作術の会・中島章夫師。
本年、古希を迎えた中島師が、半世紀にわたり探究してきた「ナンバの要」についての論考から、本特集を始めよう!

第2章 ナンバ走りと古武術バスケ

“捻らない・うねらない・踏ん張らない”
ナンバでバスケが進化する!
矢野龍彦(ナンバ術協会最高師範)× 金田伸夫(杏林大学バスケットボール部監督)

今を遡ること二十余年、スポーツ界を席巻した「ナンバ」。その古の身体操法は、スポーツの常識ではありえない、数多の奇跡を実現させてみせた。特集第2章では、当時ナンバをバスケットボールに応用した「古武術バスケ」で注目を集め、現在は杏林大学バスケットボール部を率いる金田伸夫監督と、同校コーチにしてナンバの第一人者の矢野龍彦師範が、ナンバのもたらすバスケの進化を語り合う!

金田伸夫 Kaneda Nobu
1962年、埼玉県生まれ。1985年に筑波大学体育専門学群卒業、東芝入社を経て、1991年より桐朋中学・高校の教師に着任。バスケットボール部監督を務める。古武術の動きを取り入れた戦法で、同校バスケットバール部を強豪まで成長させる。2000年には、強豪ひしめく東京都予選を勝ち抜きインターハイ、全国高校選抜優勝大会に出場。選抜大会では全国ベスト16に輝いた。現在は杏林大学バスケットボール部監督を務めている。著書(監修)に『古武術バスケットボール』(日本文化出版)などがある。

第3章 体験!国境を超えるナンバ歩き

ブレなくロスなく歩く!
ナンバ歩きを体感する
ウィリアム・リード(合氣道家)× ジェシカ・ゲリティー(弓道家)

ナンバ術協会特別師範にして、書道十段、合氣道八段のウィリアム・リード師から、弓道家のジェシカ・ゲリティー氏がナンバ歩きを学ぶ。
特集第3章では、その指導内容を通して、ナンバの感覚を養うための運動から実際に歩く際のポイントまで、ナンバ歩きの要点を紹介していく。ナンバ歩きを取り入れることによる素晴らしき効用が明らかになる!

Jessica Gerrity ジェシカ・ゲリティー
オークランド市・ニュージーランド出身・日本在住22年・マルチタレントとして日本で活躍中。現在はTBS『世界くらべてみたら』に出演中。埼玉県広報アンバサダー・埼玉県観光大使。2017年7月に初心者教室で弓道を体験。その後駒場体育館弓道場・坂本武彦先生のもと弓道を学んでいる。 仕事、3人の子どもの育児、弓道の稽古 と精力的に活動。SNS(@jessintokyo) を通して日本の伝統文化の魅力を発信。

第4章 ナンバの極意は“螺旋”にあり!?

能と剣術の「歩」が生み出す
大宇宙の旋回!
松浦眞人(武道・舞踊研究家)

特集の最後は、武道・舞踊研究家として、フランスを拠点に、和の伝統文化を伝え広めている松浦眞人師に、能楽と剣術の歩行から見た身体技法を紹介いただいた。
歴史的にも関係が深い能楽と新陰流、そのカマエ(構え)とハコビ(歩法)はナンバの特徴を有しつつも、その本質には、大宇宙の旋回を成すものがあった!?

松浦眞人 Matsuura Masato
1965年、兵庫県宝塚市生まれ。早稲田大学文学部中退後、八世観世銕之丞の内弟子として能楽を修行。さらに、演者としての身体に筋金を入れるべく剣術を始めさまざまな武道を修める。中でも、大東流合気柔術を吉丸慶雪に師事、身体制御の理論を学び武と舞に共通する原理に開眼する。現代演劇、俳優指導などの活動を経て、2006年フランス、パリに拠点を移し、武道と舞台表現の融合を求め Ecole Sayu を創立、独自のメソッドを創り指導しながら身体表現活動を続ける。パリ日本文化会館およびフランス各地の大学、コンセルヴァトワールで指導を多数行う他、ヨーロッパ、北米、アフリカ、アラブ諸国でも舞台公演、講演や講習を重ねる。著書に『しなやかに生きる智慧と希望の言葉』(創元社)、『剣之術─火と水の結び』(春秋社)がある。

【巻頭】“読書十段”“本のソムリエ”団長
“読解力”が人生を闘うための刃になる!

本誌「月刊秘伝」において、団長によるBOOKレビュー「現代的虎の巻」が始まったのが2007年12月号。それから17年近くが経とうとしている。その間、毎号、2つずつの書評を記してきてもらった。〝本のソムリエ〟として、読書に関する講演を数多く行い、本を読むことの大切さを多くの人に伝えている団長に、読書時の心身の整え方や、なぜ読書することが重要なのかについて語ってもらった。
どんなに時代が進んでも、「本を読むことは武器になる」という真理は変わらない!

【特別企画】竹村哲(TOKYO KICK WORKS)× 藤原将志(秀徹)
質の高いパンチ、キックを生み出す身体原理が明らかに!
「軸の回転の利用と大腰筋の収縮」

パンクバンド「SNAIL RAMP」のヴォーカル&ベースにして、キックボクシングの日本チャンピオン(NKB第12代ウェルター級王者)となった竹村哲氏と、打撃力を一途に追及する「秀徹」の創始者・藤原将志氏。今回、その二人の対談が実現した。
藤原氏にはバンドマンの過去もあるということで、意外な共通項を持つ二人による掛け合いは如何なるリフを奏でるのか!?

【特別企画】『達人の条件』著者・北川貴英(システマ東京)
“達し続ける”伝道師のより良い世界への歩き方
「達人」の履歴書

システマ東京代表・北川貴英師が、様々な達人たちとの交流を通して学んだ、『達人=達し続ける人』となるための16カ条の教えを紹介する、武術・人生極意本『達人の条件』がこの度、発売となる。その刊行を記念して、北川師の武術遍歴についてお話をうかがった。

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