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秘伝2015年4月号

いざ、「武芸コミュニケーション」の頂へ
殺陣師見参!
虚実が交差する武術の〝クライマックス〟とは?

序 章 殺陣と武術の交差点 文◎脇坂昌宏 (剣の輪会)
第一章 林邦史朗 (武劇館)
〝魅せる〟剣捌きに潜む武術的身体操法
第二章 高瀬将嗣 (芸道殺陣「波濤流」)
芯と絡みの「斬らせる」共闘
第三章 薩摩剣八郎 (「ゴジラ」スーツアクター)
薩摩剣士〝ゴジラの殺陣〟を語る!
第四章 島口哲朗 (剱伎衆かむゐ)
「線、点、間」が生み出す〝効かせる〟動き

特別企画・連載

第二十一代 御弓師 柴田勘十郎

弓引き憧れの一張り 京弓を”打つ”造り手

■協会創設者ヴァレーリー・マイストロヴォイ来日!

ロシア伝統集団戦「ステンカ(壁)とは?」

■隔月新連載!! マーシャルアーツに挑んだ日本武道家たち

池本淳一「明治大正 異種格闘決闘録」

■岩間太気が到達した神域!

太気拳 岩間統正「有形無形の武」

■大東流合気武道 石橋義久

大東流「百十八箇条」が”実戦的”な本当の理由

■ゆる体操には”裏”の存在があった!

高岡英夫の漢語由流体操「肩肋後回法5」

■北川貴英(システマ東京)特別レポート!

システマ創始者アメリカツアー随行記

■湯川進太郎

心理学から解く武道と日常構造「怒りとのつきあい方」

■徐谷鳴老師来日セミナー

心意六合拳の極意を示す

■黒田鉄山

鉄山に訊け「柔らかい膝・肘」

■第二十七回刀道全国大会レポート

真剣を以て『斬』を競う

■大宮司朗

霊術講座「精神作用を用いて身体を操る観念法」

■渡辺誠

古武術おもしろ謎学「第二回”槍”(中)」

■藤本靖

意識のホームポジション「知覚の反転」

■日野晃 武道者徒歩記

■中島章夫 技アリの動作術

■天野敏「武の根源力」

■武術秘伝書夢世界

■増田俊也「続・七帝柔道記」

◎秘伝ジャーナ

いざ、「武芸コミュニケーション」の頂へ
殺陣師見参!
虚実が交差する武術の〝クライマックス〟とは?

時代劇における斬り合い、アクションシーンの乱闘場面、そこで演じられる立ち回り。
「殺陣とはなにか?」と問われれば、そう答える人が多いだろう。しかし、それは表面的な答えにすぎない。
本特集で取り上げるのは、ただのフィクションとしての「殺陣」ではない。
「芸の真実は虚構と現実との微妙なはざまにある」ことを意味する〝虚実皮膜〟の言葉のとおり、フィクションと実戦武道の重なるところにこそ、〝武〟の真実も浮かび上がってくる。現代を代表する殺陣師、サムライアーティストの面々に登場頂いた本特集から導き出された答えである。
〝魅せる武術〟とも言える「殺陣」。そこに広がる、人を惹き付けるための知恵と奥深い身体術の世界に、まずは触れてみてほしい。

特別インタビュー by 奥野浩次(弓道写真家)
第二十一代 御弓師柴田勘十郎
弓引き憧れの一張り 京弓を打つ造り手

グラスファイバーやカーボンファイバーを使用した合成弓も溢れる昨今、
「弓引き」なら誰しも憧れる一際美しい「京弓」の造り手がいる。
「御弓師」との称号を与えられる第二十一代柴田勘十郎氏である。
柴田氏の制作する弓には、単に伝統工芸との言葉で片付けられない、天然素材のみが持つ“武具としての強さ”がある。
この度、弓道写真家として活躍する奥野浩次氏に、柴田氏の「弓打ちの世界」についてインタビューしていただいた。
奥野氏の迫力溢れる写真とともに、三十三間堂にて開催された大的大会のレポートも合わせて紹介したい。

国際ステンカ協会創設者 ヴァレーリー・ マイストロヴォイ
蘇ったロシア1000年の伝統武道
集団戦闘術ステンカ

日露ハイブリッド格闘技「サンボ」、深遠なるインターナルマーシャルアーツ「システマ」。格闘大国ロシアで育まれたそれは、いずれも日本の武術・格闘技界に多大な影響を与えてきた。
そして、サンボ、システマに続く第三のロシア武術「ステンカ」が近年、ついに日本に上陸した。
その名はロシア語で“壁”の意を持ち、背負った歴史はおよそ1000年。ロシア革命以後、長きにわたって歴史の闇に埋もれてきたが、国際ステンカ協会創設者であるヴァレーリー・マイストロヴォイ教授の手によって、再び現代に蘇った。
“集団戦”を本領とする、その特異な体系は、永い歴史に裏打ちされた確かな合理性を備えている。

新連載開始! 池本淳一
「明治大正異種格闘決闘録 」
─マーシャルアーツに挑んだ日本武道家たち

異なる武道、格闘技を身につけた者同士が戦い、雌雄を決する「異種格闘技戦」。
総合格闘技の大会が開催されるようになった今日においても、「最強の武道、最強の格闘技とは?」との問いは、武道家、格闘家のみならず、多くの人の関心を引き続けているテーマである。
本連載は、我が国において、日本武道家と海外からやってきた外国人格闘家との「異種格闘技戦」が行われるようになった明治・大正時代を中心に、その歴史を紐解いていく。

次号予告

特集 カラダを通して人を知り己を知ることで、ワンランク上の強さを得る!
秘伝式 カラダの直し方
◎碓井流活法、カラリパヤット・オイル療法、システマ・スティックマッサージ、etc.
・追悼! “合気“の認知を弘めた偉人 「合気とは何ぞや?」に応えた男・岡本正剛師範
・新連載開始!日本武術の型から見えてきたの真の姿 平直行の「グレイシー“護身術”」武的考察
・塩田国際合気道連盟(SIAF)・塩田泰久師範、ご子息の将大氏と登場 塩田剛三から三代にわたる合気
・空手の聖地 沖縄でその存在を示す、気鋭の実戦中国武術家 宮平保の中国武術戦闘理論
・70歳の老劇画作家が体現し、描く“現代の剣術奥義書” 漫画家・とみ新蔵師インタビュー
・第2回西洋甲冑リーグ戦”STEEL”
・快調連載! 平上信行「時代考証の裏表」
・好評隔月連載・安田洋介「太極遊戯─大陸練拳秘訣」
etc.

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