秘伝2015年1月号

特集　武への妥協なき探求“達人を超える”神域へ
“生涯一武術家”岩間統正の拳

〝拳聖〟と称えられた稀代の武術家、太気拳宗師 澤井健一はかつて「達人の上に名人、名人の上に超人、超人の上に神人がいる」と語った。
武の究極には達人をも超えた神の領域が存在する。
澤井宗師より太気拳の全伝を受け継ぎ、齢七十に達しようという今も尚、『完璧にして絶対なる技』——神技を探求し続ける、岩間統正師範。澤井宗師をして唯一人、「気が出た」と言わしめ、少林流先代 中摩曠家元からは「私を超えた」として最高師範の地位を贈られながらも、決してそれに満足する事なく、ただひたすらに修練と実戦を重ね続けた。
今特集ではその武に彩られた生涯を、太気拳士として、空手家として、師として、そして、究極の武技を求める一人の武術家として、岩間師範を徹底紹介する。今こそ完成しつつある〝岩間太気〟は、遂に神の領域へと足を踏み入れた。

ズラリ並んだ73店！　貴方好みの刀が、必ず見つかる！
刀剣界一大イベント、取材敢行！
中川二三生師範と行く 「大刀剣市」見聞録

知らない人は知らないが、知ってる人は確実におさえてる刀剣一大イベント「大刀剣市」。

毎年秋に開催されているこのイベントには必ず足を運んでいるという、中国武術家にして名うての愛刀家、中川二三生師範に同行させていただき、取材を敢行！

想像を超える数の刀剣、各種武器、武具の数々には目がくらむほど。こんな光景、見たことない！

敷居高に見えて実は素人にもやさしかった、めくるめくワンダーランドへ、いざ！

北川貴英×中井祐樹 異色のコラボ前後編で公開!
柔術とシステマの 「人生補完技術 」

七帝柔道に青春のすべてを賭け、総合格闘技・柔術界のトップランナーとして生き抜いてきた中井祐樹師は、今「システマ」という特異な武術の出現に注目しているという。

また、システマ東京代表・北川貴英師は、中井師に柔術や日本に柔術を根付かせた指導者としてのあり方などを学んでいるという。
そんな両師の異色のコラボ企画が実現！
本号掲載の前編では「朝日カルチャーセンター立川教室」で初めて開催された“柔術とシステマのコラボ講座”の模様を、後編では場所をパラエストラ道場に移し「人生を補完するものとしての“柔術とシステマ”」について、両師にたっぷりと語っていただいた。

理学療法士・岡田 慎一郎
異分野から学び取る、より合理的な身体運用の妙
分野を超え、互いをつなぐ 身体の普遍性

〝日常動作こそ、もっとも多くの時間を割ける最高の稽古場ではないか〟

「古武術介護」提唱者である岡田慎一郎師は、そんな稽古論を展開する。

介護という現代の〝実戦の場〟で日々を〝戦っている〟岡田師が多くの異分野と交流する中から掴み取った普遍的身体の理について、再び語っていただいた。

次号予告

【特集】塩田剛三生誕100年　いまこそ紐解く達人の技法

塩田剛三の“合気”に迫る！

◎養神館高弟たちによる鼎談、対談・井上強一×蒔田修大、 「秘技の根源にあるもの」解析、etc.

・システマの剣「シャシュカ」に迫る！　創始者来日セミナーレポート＆対談 ミカエル×三枝龍生

・究まれし光輪洞合気道 技の秘密 　 成田新十郎師範の崩し技法を日野晃師範が解く！

・心水会・中野由哲師範　剣術〜空手〜中国武術を貫く、武術共通の“根理”とは？

・俳句を詠む“青い目の忍者”は先達山伏である？！　ハロルド・スチュワート「妙風庵の忍・武術」

・パワー空手から、身体の理に沿った空手へ　志田清之師範「“衰えない力”の探求」

・第九回埼玉県伝統武術演武大会

・タイ・ラーンナー癒し祭「タイ伝統武芸フォンジューン」

・隔月連載第２回「意識のホームポジション」藤本靖　etc.