「月刊秘伝」9月号が、いつもより一日早い8月13日(土)に発売となります!巻頭記事は、俳優として活躍しながら武術指導も行っている榎木孝明氏と、武道の護身術と福祉のサポート技術を合わせた「護道」を創始し活動している廣木道心氏による対談。高齢者や障がい者の介護に武術的な技法を活かしている両者が、日本社会が抱える介護問題について広く深く語り合い、「古来からの日本の心技を活用」を熱く提言します!。
特集は「JAPANESE SYSTEMA」。ロシア武術「システマ」を本誌で初めて紹介したのが2005年11月号のこと。「達人性を帯びた柔らかな動き」「革新的なストライク」「具体的かつ本質的な身体開発法」と、ミカエル・リャブコ師が創始し体現する"衝撃の武術と理"は、瞬く間に日本人武術家を虜にしてきました。本号の特集では、そんなシステマに魅せられた「日本人システマー」たちの姿と、システマを追い続けてきた本誌が確信する「JAPANESE SYSTEMA、11年間の深化の軌跡」を紹介します。
特集のはじめは、日本への"システマ伝道者"として、ロシアやトロントというシステマの本場に足を運び得た最新情報を、自身のクラスはもちろんのこと、その著作の数々や本誌を通して遍く紹介し続けてきた北川貴英師(システマ東京)に、日本における「システマの11年間の軌跡」を紹介いただきました。
続いて、システマジャパンの発足当時を知る、三本木秀作師 (システマ東東京)×西部嘉泰師(システマ吉祥寺)×天田憲明師 (システマ銀座)による鼎談。"衝撃の軍隊格闘術"とのイメージが強かったシステマの、当時の試行錯誤の練習の様子や、大きな物事が動き始める際に特有な熱さが、お三方の貴重な話から滲み出ます。まさに「"日本のシステマの始まり"ここにあり」といったところです!
ジャパニーズ・システマ"西の雄"システマ大阪の代表を務める大西亮一師には、誰しも気になる「ストライク」から「インターナルワーク」まで、システマのクラスで行われている練習と技法の数々を紹介いただきました。「"マスター"ヴラディミア・ヴァシリエフ師の境地」や、「破壊の否定」というシステマの理念がいかに武術において体現されるのか、システマの現在地はやはり深いところにありました!
また、ヨッシー師が代表を務めるシステマ湘南が主催した「ビーチシステマ」も現地取材! 海開き間もない江ノ島海岸の砂浜と海の中、「楽しさと恐怖」に触れて知る自分とは!? 特集最後は、男子禁制(!?)「システマ女子会」を直撃取材。ストレス社会に活きる女性たちが、アジア初の女性インストラクター・渡辺文師の下に集う理由とは!?「ビーチシステマ」や「システマ女子会」と、熱中するシステマーたちのその姿に、武術の範疇を超えて活きるシステマの理が確かに見えてきました!
特別企画も盛りだくさん! 実戦レスリングとしての完成度の高さから最近ますます注目を集めるCACC。日本でのその普及の第一人者である宮戸優光師(スネークピットジャパン)に、マスターが教える「フィニッシュへ至る」までの緻密なコントロールについて、特に「首のコントロール」技法の数々とともに紹介いただきました。また、「呉氏八極門 呉連枝老師 × 馬氏通備門 郭乃輝老師」という"夢の八極対談"も実現。本誌2016年4月号で話題を集めた黒田鉄山師範の「極萎縮地法」も再びご紹介! なんとも豪華なラインナップです。
本号より躰術家・伊与久大吾(号:松凬)師範による注目の対談シリーズ「躰術めぐりある記」もスタート。第1回は『ジムナスティック・ライディング』と称する、日常ではあまり接する機会もない「馬」という動物に、「乗る」だけでなく「一緒に動く、心を通わせ合い身体を通じ合う一心同体」を求めていく「馬術」を指導する仲澤真里先生を迎えての前後編。武道ライター・ミリアレシス師が体感する「古武術流派のいま」第2回「小野派一刀流」も掲載!
その他、第30回フィットネスセッションにおける藤本靖氏(ボディワーカー)と中野崇氏(スポーツトレーナー)の特別コラボ講座「運動と感覚の統合」レポート、女子格闘技のエース禅道会・石岡沙織インタビュー「サイバーヨガで女子格を勝つ!」 、春風吉田会・宮本義久師特別寄稿「柳生心眼流『虚』の武術と稽古」など、注目記事が目白押し。
それに加え好評連載記事など、豪華ラインナップで贈る「月刊秘伝」9月号は8月13日(土)発売です。全国の書店、ネット書店、秘伝ウェブショップなどでお求め下さい。