月刊秘伝2024年12月号
■特集 力を0化する!!
武術が到達した“柔の極致”
化勁
序章『化勁とは何か』
第1章『化勁の実戦用法』 宮平保(天行健中国武術館)
第2章『合気と化勁を繋ぐ術技』 高瀬道雄×臼井真琴×有満庄司
第3章『推手で磨く化勁の理』 日本武術太極拳連盟
第4章『化勁を錬る一人稽古』 遠藤靖彦(太我会)
■巻頭グラビア
中達也「形稽古の極意指南!」
佐久間錦二「新始動! 佐川合気実験室」
ベンジャミン ……
「あの短い距離で効かせるのがスゴいです。」
「軽く打ってるのに、貫通力がある。」
【打たれ慣れたフルコン戦士にも軽く効くパンチ】
(秀徹(しゅうてつ)公式動画・コメントより 119万再生/21年11月時点)
突きの威力を紹介した上記の動画で
一気に注目を集めた打撃の稽古会・秀徹。
このDVDではそのコツを
代表である藤原将志(まさし)先生が丁寧に解説していきます。
最大の特徴は、筋力や動作のレベルアップではなく
爆発力を生むための【姿勢作り】を丁寧に行うこと。
①仙骨を入れる(背中の下の方に行く程に力が入る感覚)
②天地軸を立てる(背骨~うなじが真っ直ぐ上に通る感覚)
そして上記の2つを【秀徹のキホン二点】として
【一体化(身体の全てが動く状態)】を実現させていきます。
この体が出来れば、近い距離で軽く当てただけに見える拳も
【砲丸を放り投げたような衝撃】となり、力を相手に貫通させます。
さらにキホン二点は、打撃だけではなく組み技でも効果を発揮。
投げやグランドの局面で、絶大な力を出していけます。
トップクラスの格闘家、各界の指導者たちも
注目する画期的な鍛錬法と身体操作法。
威力に拘り抜いた藤原先生の探求の成果は
流派を超えて、多くの方の稽古に資する内容となっています。
■1)爆発力を生む…秀徹のキホン二点
【①仙骨を入れる】【仙骨準備姿勢のやり方】
【②天地軸を立てる】
■2)爆発力の体感
○貫通するチカラ
【パンチ①…ストレート】
【パンチ②…フック】
【蹴り①…前蹴り】
【蹴り②…下段蹴り】
【蹴り③…三日月蹴り】
○組み伏せるチカラ
【相撲的な組み方】
【首相撲】
【重みのある統一された身体】
【首相撲の実践】
【投げ技】
【寝技】
■3)爆発力の養成
【仙骨操作の練習…安定と圧力を生み出す姿勢】
【天地軸の養成①…軸感覚を養成する体操】
【天地軸の養成②…持ち上がらない身体】
〇力を伝える鍛錬
【手押し相撲①…足を前後に開いて】
【手押し相撲②…直立した姿勢で】
【手押し相撲③…胡坐で】
○重さを伝える鍛錬
【肘から重さを伝える】
【掌から重さを伝える】
4)秀徹姿勢の応用…肚の締めを使う
○武術的身体操作への応用
【立った姿勢での腕相撲】
【寝た姿勢での腕相撲】
【マウント返し】
○肚の締めによる爆発力
【体幹から拳に及ぶ力】
【剣先から力を伝える】
【身体を浮かされた状態から】
藤原将志(ふじわら まさし)
フルコンタクト空手を皮切りに、ボクシング、沖縄空手など、様々な流派に学ぶ。その過程でウェイトトレーニングの限界を知り、鍛錬法の模索を始める。’20年に技の威力にこだわる空手として秀徹空手道を立ち上げる。現在は、より自由に幅広く研究していくという意味で会名を秀徹に改め、流派・団体を問わない指導を行っている。
指導協力◎木下康夫(誠真会館) 藤原智宏