月刊秘伝2025年4月号
■特集 “一撃粉砕”を実現する、鋼の拳足獲得への想い
人体の武器化とその必然
試割る鍛錬
◎第1章 岡崎寛人 (極真館)
「試し割り」の中に空手の原点を見る!
◎第2章 空手道尚武会
“試割りの達人”藤本貞治が示した鍛錬の精華
◎第3章 朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
テコンドー 技の威力への矜持
◎第4章 上地流空手道振興会修武館
「試割り」は攻撃のみならず 上地流空手“キタエの矜持”
……
【KEYSI】とはスペイン人のフスト・ディエゲス師が様々な武術経験を経て
1980年に発表した頭部保護に特化したユニークな護身術である。
ストリートでの対多人数を想定し、打撃はもちろん
組み技も頭部をガードしながら戦えるよう構成され、
特にどんな体勢に追い込まれても生き抜く可能性を高めるための4つの体勢
<スタンディング><ニーリング><シッティング><ライイング>を繋ぎ
変化させるロダムンドはKEYSIの大きな特徴である。
全身を手のように使い、さらには壁や床など周辺の環境も利用するという
合理的かつ実戰的な戦術思想は、護身をする上で攻撃や脱出などの選択肢を増やす。
フスト師は健在で現在もなお進化を続けている。
●コンビネーション例
●対多人数で相手を盾にする制御術
●対多人数(ナイフ所持)の訓練の注意点
●相手の膝を利用した制御術
●相手の足を利用したテイクダウン制御術
●相手の抵抗による制御を切り替えるポイント
●相手の膝を利用したテイクダウン制御術
●相手の足首を利用したテイクダウン制御術
●相手の両足を利用したテイクダウン制御術
●壁を利用した制御術
●テイクダウンからの制御術
フスト・ディエゲス(フスト ディエゲス)
1957年10月12日スペインのセビリア生まれ。炭鉱で日本人空手家と出会い武術に興味を持つ。スペイン軍の特殊部隊COE-22に入隊。退役後、カリ、ジークンドー、ボクシングなど様々な武術を学び、ボディガードなどをしながら研究・実践し1980年にKEYSI を発表。クリストファー・ノーラン監督作『バットマン ビギンズ』でバットマンが用いる体術にKEYSI が採用され、同シリーズにもアクションクルーとして参加。 65歳を超えた現在も、時代に合わせてKEYSIを進化・発展させるために日々研究を続け、世界中のKEYSIインストラクター育成に努めている。
撮影協力◎KEYSI JAPAN ケイシ ジャパン
指導協力◎和知健明・和知龍範