陳氏太極拳の凄さを実感 勁が分かる、勁が使える！
難解な言葉やさまざまな解釈で覚えることが難しいとも言われる中国武術の「勁」という力。その実際を世界的に著名な太極拳家・陳正雷老師の正式門人・安田洋介老師が丁寧に解説。平易で分かりやすい理論と方法で、誰でも「勁」が分かり、実践できます。
収録内容
■歩形と試勁─架式から生まれる勁
○基本となる歩形─弓歩（中定式）の作り方
○弓歩による勁の試し方─勁の養成法
1.弓歩で推力に対抗する
2.弓歩で複数人の推力に対抗する
3.「勁」という力を知る
■歩法と整勁─発勁から化勁へ
○発勁─呼吸と動作を合わせる
1.「前進歩」で相手に接近して推す
2.移動距離を変化させて相手を推す
3.推しやすい角度の検証法
○化勁─発勁を相手の力に合わせて使う
1.相手の力を発勁ではじき返す
2.相手の力を発勁で方向を変える（発勁による無力化 無力化を応用し方向を変える）
3.発勁と「左顧」で避ける
4.発勁と「右眄」で避ける
■四正勁と四隅勁─８つの勁で対応変化する
○四正勁─４方向の基本的な勁
1.按勁─相手を下に落とす力
2.※勁─相手を地面から浮かせる力 ※は手へんに朋
3.擠勁─相手を進行方向に崩す力
4.�勁─相手を後退方向に崩す力
○四隅勁─四正勁の組み合わせによる４種類の勁
1.※勁─交差して芯から外す力 ※は手へんに列
2.採勁─芯を求める力
3.肘勁─一点に集中する力
4.靠勁─間合を詰める力
安田洋介（陳氏第十九世陳正雷老師拝師門徒 陳氏太極拳日本支部コーチ）
1972年生まれ、京都府出身。91年、中国にて、陳氏第十九世陳正雷老師に教えを受け、住み込みで修行した後、拝師門徒（正式弟子）となる。98年に帰国し、以来、伝統太極拳を中心に後進の指導にあたり現在に至る。日本徳洋太極研修院代表。
