月刊秘伝2025年4月号
■特集 “一撃粉砕”を実現する、鋼の拳足獲得への想い
人体の武器化とその必然
試割る鍛錬
◎第1章 岡崎寛人 (極真館)
「試し割り」の中に空手の原点を見る!
◎第2章 空手道尚武会
“試割りの達人”藤本貞治が示した鍛錬の精華
◎第3章 朴禎賢 (テコンドー・ファラン朴武館)
テコンドー 技の威力への矜持
◎第4章 上地流空手道振興会修武館
「試割り」は攻撃のみならず 上地流空手“キタエの矜持”
……
陳式規定套路を世界で最初に演武した丁傑老師が自ら演じる
陳小旺の愛弟子、九連続冠軍 丁傑が伝統套路のエッセンスを凝縮した套路を表演する!
太極拳は、一般に健康維持と競技の面で広く世界中に隆盛し、いまやその人口は数知れない。しかし国際的な大会が増加する中、幾つかの問題点が生じてきた。流派の多様さや技術の豊富さ等から競技における裁定の基準ともなるべき套路の必要性が高まってきたのである。そこで第11回北京アジア競技大会の初の正式種目参加に向けて、この競技用規定套路が編纂されたのである。伝統陳式太極拳の一路と二路を基礎としてつくられ、柔らかい動きが連綿と続くが内側は激しく、発勁動作が多く瞬間的な動作が素早いという特徴を持っている。
収録内容
基本の手型
基本の歩型
歩法
基本動作
動作組合わせ
套路表演
拳の握り方から歩の進め方、そして特に難しいとされる連続動作の幾つかを抜き出し丁寧に解説を加えた内容。そして4つの角度から徹底的に表演を追い、動きを完全に理解する事を前提とした構成。
丁傑老師
1963年、中国河南省に生まれる。1979年に河南省体育工作大隊武術隊に選出され、以来1990年まで中国武術隊の選手として活躍、特に1981年から1990年までの9年間には連続して全中国陳式太極拳チャンピオンとして活躍し、その間、中国及び諸外国における中国武術大会に出場、計22回におよぶ優勝を飾り、中国では「太極王子」の尊称を得ている。中国武術の最高特級「武英級」をも獲得し、若くして中国武術史に名を残している。中国で1988年に作られたこの規定套路の最初のモデルとして表演したのが丁傑老師である。